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同時通訳で使うヘッドホン(イヤホン)について 続編

ロンドン在住通訳者の平松里英(rielondon)です。

D字型のイヤホン

以前、同通で使うイヤホンについて、ヘッドホンを使っているがカナル型のイヤホンを購入したという話をしました。

続編として今回は後日談をご紹介したいと思います。

慣れるのに時間がかかりそうでしたので、カナル型のイヤホンが自分にとって使いやすいかどうか検証すべく、しばらく使ってみたのですが、結果、どうなったかというと、カナル型(Sennheiser )はほとんど使っていません(苦笑)。

ですが、オーバーヘッド型でも実は種類が若干増えまして、今は JVC と MONOPRICE の二種類を案件(環境)に合わせて使い分けていましたが、Dの字のイヤホンを使うようになりました。

これは長時間使用していても頭を締め付けないので疲れません。ただ、装着するときに両手でないとやりにくいです。あとは、何かの間違いで席を立ったりして引っ張ってしまったり、何かに引っ掛けているのに気づかずに動いたりしたら、壊れてしまうのではないかという一抹の不安があること。

D字型のイヤホン
D字型のイヤホン

家で通訳練習をしたり、音楽を聴いたりするときなどは、以下のオーバーヘッドタイプを今でも使っています。

オーバーヘッド型
オーバーヘッド型
オーバーヘッド Monoprice
オーバーヘッド Monoprice

でも「もっとも手軽なのは?」というと、

おそらくご存知だとおもいますが、Appleの新しいほうの標準イヤホン — EarPods 。じつは、これが使いやすさにおいては全然悪くなかったですね。

今では、ワイヤレスもあってこちらも気にはなりますが、通訳の仕事では(通常は)ワイヤレスは使えません。

※Bluetoothが利用できる環境、リモートで通訳できるような環境なら可能。

例のカナル型のイヤホン、値段がしただけあって音質などは申し分ないのですが、やっぱり耳に引っかけづらいんですよね。

ワイヤーが耳から下に垂れるのではなく、耳の上から耳の裏側に沿って下げてくるタイプなので、付け外しが素早くできない…。

同通で使う」というのは、移動中に音楽を聴くのとは違い、繰り返し付け外ししまから、その付け外しの容易さも重要になります。

長時間あるいは連日にわたり聴覚を集中的に使用するので、負担がかからず疲れにくいものであるかも大切なポイント。

重低音とかダイナミックレンジとか、はたまた移動中の密閉性(音漏れの迷惑問題)などはあまり関係がありません。

交通機関など公共の場ではなく、同時通訳は隔離されたブースで行われますし、美しい音質よりも聞き取りやすい音質(つまり雑音がなくクリアな話者の声)を求めるからです。

用途が違うという意味では、マイクに特長の違う種類があるのと似ています。

音ならなんでもかんでも拾おうとする収音角度が広いマイクと、収音角度が狭く歌声などを拾うのに適したマイクなど、いくつかのタイプがありますよね。

音楽を楽しむために使うわけではないので、むしろ通訳をする対象スピーカーの声だけを拾ってくれるイヤホンがあったら理想的と思えるくらいです。

つまり、話し声だけ拾い上げてくれるもの(そんなものがあればですが)、さらにノイズを遮断してくれるとか、疲れにくい形状をしているとか。

しなやかで壊れにくい、軽くて持ち運びやすい、意外なところでは「掃除しやすい」といったこともポイントになるとおもいます。

Appleの新しいタイプ、はっきり言ってAppleの古いタイプ(EarBuds)がスカスカで、仕事でつかえる代物ではなかったので期待していませんでした。

ところが、この新タイプのAppleの標準イヤホンは装着感がよく、それでいて外しやすい。

なので、片耳だけにしたいときも便利 — 同通の仕事中、自分の番でないときは、私は片耳だけにしてスピーカーとブースパートナーの両方を聴いていることが多いので。

さらに、こちらは軽いので持ち運びに便利で、コンパクトなのでかさばらない。
万が一、失くしたり壊したりしても、高くないので気が楽です。

ひとつ難点を挙げるとすれば、iPhoneならiPhoneなどデバイス間で共有して使う分には問題がないのかもわかりませんが、録音に使うような機材・機器につないで使ったあと、iPhoneなどで使おうと思うと、接触が悪くなるようで片耳しか音が聞こえなくなってしまったりします。

また、音が片方ずつ二か所から出るので、ボイスオーバーで、元の音を聴きながら録音するときは便利です。

ボイスオーバー(宅録)で使うときは、耳の中に深く挿し込まずに、ささやかに音を聞きながら、つまり片耳に当てるようにしながらかざすように持つ。片耳ずつ二か所から音が出るので、そのうちの一つ(平らなほう)を塞ぐことが大切でとちょうどいい効果が得られます。

一つ難点があるとしたら、iPhoneやiPadといったアップル製品以外に使うと、iPhoneにつなぎなおした時に接触が不安定になることがあること。

ステレオを音楽を聴くだけでなくTVにつないだりすると不安定になるトラブルと似ています。

それでも、いくつかのブース用同通コンソールで使用してみましたが、接触不良はありませんでした。私個人の経験ですが、あくまでiPhoneに戻した時に起こる問題のようです。

ちなみに、耳から少し離れていると、高感度の録音用マイクがイヤホンからの音を拾ってしまうことがあるので、そこは注意が必要です。

ノイズキャンセリングにもこだわったものとのことで、発売が期待されますが、ワイヤレスでは同通のコンソールでは使えなさそうですね…。Wiredバージョンもあったらいいかも。

というわけで、個人的に、これまでに挙げた三つの中では、やはりオーバーヘッドタイプが聴きやすい気がします。

ただ、長時間していると耳と頭を締め付けるのでそのあたりが痛くなりやすいし、持ち運びではかさばるので、会場の中などサッと荷物をまとめて移動したい時には、イヤホンのほうが身軽で良い。

ブースから移動するとき、書類、カバン、ヘッドホン、メガネに水(ペットボトル)を一緒に抱えようとして、雪崩のように床の上に崩れる…ということにもなりかねませんから。

3人体制のときなど、素早く席を換わる必要があるときもありますね。そんな時にも身軽な、イヤホンのほうがスマートかもしれません。

 というわけで、いくつか紆余曲折がありましたが、現在は同通の仕事ではD字型のものを使い、
それ以外はBluetoothで接続させてワイヤレス&ノイズキャンセラーのヘッドフォン
このふたつを日頃、使い分けています。

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