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堀江貴文氏とカルロス・ゴーン氏の対談|通訳者の目から見たホリエモンの英語についてVol.7

こんにちは。イギリス在住会議通訳者の平松里英(rielondon)です。

堀江貴文さんがご自身の経験を踏まえ、日本の司法制度について、レバノンまで行きカルロス・ゴーンさんと対談されました。

その様子がご自身のYouTubeチャンネルで3月中旬に公開されました。わたしもやや興奮気味に前のめりで拝見しました。

内容が複雑なだけに、日本語でならともかく、通訳を介さず自力でやり通された堀江さんの勇気と意欲は敬服に値します。

ホリエモンの英語がうまいかどうか知りたい人の為に、ホリエモンの英語がいけているのかどうか検証してみようという企画。

対談は全体で35分にわたりそれなりに長尺なので一回ではお伝えし切れないということでシリーズでお届けしています。

これ以降もしばらく続きますのでどうぞお付き合いください。

以下の順番で対談の英語の聞き起こしのあと、
1)ホリエモンの英語オリジナル
2)日本語字幕
3)Google Translateによる機械翻訳(日→英)
4)わたしがその場で通訳するならどう言うか、および解説・・・の順番でお届けします。

(4)は婉曲だったり、クッションことばを挟んだりしてやや長めになっているのですが「基礎レベルの英語でどうブラッシュアップできるか?」を(5)としてnote.muでご紹介しています。note.muではテキスト記事と、(4)と(5)を収録した音声記事を公開していますので、どうぞご覧ください。

「みこちゃん」さんがおすすめレビューを書いてくださっています❣️(下のスクショ参照)

 

——————————————
【見習いたいホリエモンの表現】
汚職 bad thing → corruption
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ではホリエモンの英語について詳しく見ていきましょう。

前回に引きつづき、8分45秒から13分25秒あたりまでを取り上げます。

文法的な間違いは全体的をとおして遍在しており(失礼!)それだけで長くなってしまいます。細かいレベルの「重箱の隅をつつくような」指摘は少なくともここではしませんので予めご承知下さい。

対談の英語の聞き起こし(センテンス9〜13のみ)

ホリエモン

Before… uh, 9) after the World War II, the US coming to… to occupy Japan that they bring the US judge and the justice system install, to install Japan 10) but only prosecutor system remain in Japan.

Because they find 11)the bad thing of the US Army the… なんだあれ The US government Japan occupying government to find, uh, 12)they find it so threaten the US people.

So, only prosecutor system remain. 13)So the justice and the lawyer the same situation but the only prosecutor remain. So the Japan strongest power is a prosecutor.

【日本語字幕から引用】
日本では、第二次世界大戦後、アメリカが日本を占領し、日本の司法制度もアメリカの制度にならって変革されました。しかし、検察の制度だけは変わらずに維持されています。

なぜなら検察がGHQの汚職を発見し、アメリカ政府は日本政府を占領していたため、彼らの汚職を発見し、アメリカ政府のことを脅しました。

そして検察の権益だけ残りました。司法と弁護士は改革されましたが、検察組織だけは戦後も生き残りました。日本で最も強力な権力は検察組織です。


これまでと同じように、以下の順番で進めていきたいと思います。

対談の英語の今回の範囲全体の聞き起こし(前回)

  1. ホリエモンの英語オリジナル

  2. 日本語字幕

  3. Google Translateによる機械翻訳(日英)

  4. わたしがその場で通訳するならどう言うか(センテンス9~13)+解説

センテンス9

1. ホリエモンの英語オリジナル

[A]fter the World War II, the US coming to… to occupy Japan that they bring the US judge and the justice install, to install Japan

2. 日本語字幕

第二次世界大戦後、アメリカが日本を占領し、日本の司法制度もアメリカの制度にならって変革されました。

3. Google Translateによる機械翻訳(日→英)

After World War II, the United States occupied Japan, and Japan’s judicial system changed in line with the American system.

4. わたしがその場で通訳するならどう言うか

After the World War II, the U.S. occupied Japan, and the Japanese justice system was reformed according to the American system.

install には「就任させる」や「取り付ける」という意味があるのでこのことばを使おうとされたのだと想像します。ただ、完全なる当て推量なのですが、再建を意味する restore が思い出せずに(カタカナで考えると)似ていなくもない install と言ったのではないか、と思ったりしています。

いずれにせよ、この場合は「変革する」という意味で「reform」などの語の方がしっくりくると思います。


センテンス10

1. ホリエモンの英語オリジナル

but only prosecutor system remain in Japan

2. 日本語字幕

しかし、検察の制度だけは変わらずに維持されています。

3. Google Translateによる機械翻訳(日→英)

However, only the prosecution system remains unchanged.

4. わたしがその場で通訳するならどう言うか

But somehow the part of the system which involved the prosecution service remained untouched.

only … remainというかたちを用いて込めたかったのは「他はみんな変わらなければならなかったのに」「検察だけ変わらなくてよかった」というニュアンスだと思います。

検察だけ例外的な待遇を受けた、免れたということなので、例えば以下のような路線でもいけるかも知れません。「wound/ended up excluded/exempted from the judicial reform」


センテンス11

1. ホリエモンの英語オリジナル

the bad thing of the US Army […]the US government Japan occupying government

2. 日本語字幕

アメリカ政府は日本政府を占領していたため、(彼らの汚職を発見し)

3. Google Translateによる機械翻訳(日→英)

Because the U.S. government occupied the Japanese government (found their corruption)

4. わたしがその場で通訳するならどう言うか

The Japanese prosecution had discovered American misconduct while Japan under the occupation by the U.S.

日本語字幕の訳を見ると「アメリカ政府」と言い切っているので、発言でもそのように言い切りだったと仮定して話を進めます。The bad thing of the US Army はアメリカ陸軍のことです。「アメリカ政府」はthe U.S. government となり、アメリカ政府=アメリカ陸軍としてよいものかどうか・・・ここが争点になります。

ちなみに「占領軍」という意味では「occupation forces」と複数形で、しかも陸軍に限定しない表現がありますが、日本における占領軍はアメリカだけだったため、the occupation army ないし the occupying army は無難だと思います。

the bad thing は限定的な「悪いこと」という意味になり「悪事」の逐語訳だったのかな?と推察しますが、英語がどうしても思い付かなかったとしたら、定冠詞「the」を付けてしまうと意味が限定的になりすぎるので、まだ「a」bad thing のほうが比較的無難だったかと個人的には思います。

汚職は「corruption」と訳したり「bribery」と訳されたりしますが、発言ではっきりと「汚職」と言及されていれば自信を持って「corruption」と英語にし、もしもそこまで限定的はっきりと発言されていなかったとしたら、わたしなら「不正」を表す「misconduct」にしただろうと思いました。


センテンス12

1. ホリエモンの英語オリジナル

they [= the prosecutor] find it so threaten the US people.

2. 日本語字幕

彼らの汚職を発見し、アメリカ政府のことを脅しました。

3. Google Translateによる機械翻訳(日→英)

They found their corruption and threatened the US government.

4. わたしがその場で通訳するならどう言うか

The prosecutor discovered corruption by the occupation army, and they threatened the U.S. government with reprisals.

「占領軍の人たち」「アメリカ政府の人たち」を指して「そのアメリカの人たち」と言いたくて「the US people」と言ってしまったのかも知れません。ですが、the US people と言うと「アメリカ国民」の意味になってしまうので使えません。
また、threaten は過去形にする必要があるので、threatened となります。threaten のあとに「どう脅したのか」が続く必要があります。


センテンス13

1. ホリエモンの英語オリジナル

So the justice and the lawyer the same situation but the only prosecutor remain.

2. 日本語字幕

そして検察の権益だけ残りました。司法と弁護士は改革されましたが、検察組織だけは戦後も生き残りました。

3. Google Translateによる機械翻訳(日→英)

And only the prosecution’s interests remained. Justice and lawyers have been reformed, but only prosecutors have survived the war.

「戦後も生き残りました」が「戦禍を生き延びました」(have survived the war)となっていますが、これは機械翻訳の解釈ミスです。「戦後も生き残りました」はことばを足して言い換えるなら、例えば「戦後の占領軍による司法改革を免れました」となります。

そこで「検察組織だけは戦後の占領軍による司法改革を免れました」を機械翻訳で英訳すると「Only prosecutors escaped judicial reforms by post-war occupation forces」となりました。直訳調ではありますが、意味はとらえています。

4. わたしがその場で通訳するならどう言うか

This is the truth behind the story as to why the Japanese prosecution managed to escape the reform whereas the overall justice system and the defence attorneys could not.

オリジナルの英語をよく見てみると「司法と弁護士は同じ状況でしたが、検察だけ残りました」と伝えたかったのだと分かります。「検察だけ残ったけれど、司法と弁護士は残りませんでした」という意味ではないので、言い換えるなら「司法と弁護士はともに改革を強いられたけれども、検察は強いられませんでした=免れました」と解釈し英語にしました。

それから lawyer というと法曹、法律家で弁護士も検察も裁判官も含まれてしまいます。lawyer はイギリスでは一般的には solicitor と barrister を指し、法律の専門家という意味で prosecutor (検察)も含まれます。アメリカでは lawyer というと一般的にはやはり弁護士のことですが、厳密に他の法曹・法律家と区別して表現するなら弁護士は attorney と呼ばれます。


最後までお読みいただきありがとうございました!まだこのシリーズが続きますのでどうぞお付き合いください。

5. 基礎レベルの英語でブラッシュアップ(note.mu 特典)

WordPressのブログでは(4)までのご紹介ですが、「基礎レベルの英語」でブラッシュアップした例文は note.mu でご紹介しています。こちらには(4)と(5)の音声を収録した音声記事ファイルをご用意しています。音声記事は有料となりますが、発音改善コースの会員の方は会員特典としてプレゼントしています。

「基礎レベルの英語でブラッシュアップ」note.mu でどうぞ。

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