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英語力を上げる魔法の音読方法

こんにちは。イギリス在住会議通訳者の平松里英(rielondon)です。

同時通訳者がおしえる音読の方法について今日はお話ししたいと思います。リスニングを伸ばしながら英語の勉強がしたいとか、英語の勉強で音読を試そうか二の足を踏んでいる人は「英語の音読がいいと聞くけれど本当に効果があるのだろうか?」とか「どういうやり方がいいのか分からない…。」という迷いがあるのではないでしょうか。

音読すればなんでもいい、どんなやり方でもいいのか、というと残念ながら答えはNOです。音読に限ったことではないのですが、英語学習は効果を出したいなら各練習における「やり方」を押さえてから取り掛かる必要があります。つまり、音読にせよ、シャドーイングにせよ「適切なやり方」で行えていない場合には望むような効果は期待できないということです。

音読で確実に効果を出すために。ここでご紹介するやり方で英語の音読を行えば、近い将来、発音記号の読み方アクセントの位置に迷うことなく、リスニング力を上げながら、リズムよくスムーズに英語がアウトプットできるようになり、図らずもスピーキング力までもが上がります。

では、効果のあるやり方について、すぐに実践できるようにできるだけシンプルにポイントを絞って解説していきます。

もくじ

  • なぜ音読で英語を勉強しようと思ったのか
  • 中高生のときの私の独自の音読のやり方と効果
  • 6つのカギとなるポイント
  • 現在の私がやり方を改良するとしたら

英語と言えば暗記科目の1つと考えられていると思います。
私は学生時代ずっと暗記科目が苦手でした。暗記科目が苦手な私が、苦し紛れに考案したやり方。それが、これからご紹介する独自の音読方法です。

(最初にお断りしておきたいのですが、同時通訳者になった人なら誰でも音読を中心に勉強したとか、私の英語の音読方法と似た方法で英語を勉強し通訳者になった、ということではありません。)

では早速、私が中学生の頃に編み出してずっと実践してきた英語の音読のやり方についてお話しします。今回は「ニューホライズン 3」(中学校3年生向けのもの)を片手に説明していきます。

音読と言うと、巷で紹介されているやり方には諸説あるようですが、私は誰かに音読のやり方を教えてもらったのではなく独自で考え出した方法でやっていました。なのでここでは私の独自のやり方になります。他の方が載せている方法に馴染みのある方は多少戸惑われるかも知れませんが、私の方法ではあとで解説する【ポイントの1】は鉄則として覚えておいて下さい。

学校の英語の授業で、担当教員が教科書に付随したCDをかけてくれることがあります。教室ではどのような使われ方をしているでしょうか?英語の先生が教室にCDとCDプレーヤーを持ってきて、教室の前でかけて聞かせてくれるでしょうか?もしそれだけだとしたら、正直とてももったいないです。

教科書CDを使い倒すこと、そこに宝✨が隠れているからです。

新学期に学校で教科書をもらったらまずその教科書に付随しているCDを買ってきます。ニューホライズンを例にすると「ニューホライズン教科書ガイドCD」というものが2枚組で出ています。今年(2020年)の時点で、値段は2200円でしたので、CD月英語教材のふつうの本くらいの値段ですね。※写真参照

ポイント1 教科書は封印。

はじめから教科書は開かず、とにかく音声だけで聞いてみる。

教科書に準拠の音声教材を買ってきたら気をつけてほしい事があります。最初は教科書を封印する、ということです。つまり、最初はCDだけで聞いてみる。

教科書をもらうとつい「どれどれ・・・」と開いてみたくなりますが、ご法度です!間違っても、教科書をひらいて文字を目で追いながらCDをかけることはしないでください。

ユニットのなかの1-1、2-1といったひとまとまり(サブユニット)を通して聞いてみます。新学期の特に最初のほうのユニットでは、かなり簡単な内容になっていると思うので言われている内容が理解しやすくて多少物足りないくらいだと思いますが、ユニットが進んでくると徐々に抽象的で難しい内容になっていきます。

サブユニットのなかのの2つ目のトラックには「New Words」として新出語句が紹介されています。1回目は、本編部分のときと同じように、ただ聞いてください。音を聞いてみて「知っている音」なのか「まったく知らない言葉」なのかをチェックするような感じで、気軽に聞きます。次に、トラックを巻き戻して、2回目に聴くときには、音声だけを聴いてそっくりそのまま後について言ってみてください。

「そっくりそのまま」というのは、1)リズム、2)アクセントの位置、3)イントネーション(上下、高低)の三つに絞って集中して聴きます。聴き取った3つの特徴を崩さないようにして、オウム返しします。

「この三つ」と絞っているのには訳があって、子音や母音、音素など、はじめから細かいレベルでカバーしていこうと思うと「二兎追う者一兎を得ず」になってしまうからです。

細かく発音を直したくなったときには、音読とは別に発音改善を行うのがいいと思います。なので、まずはリズム、アクセント、イントネーションの三つに集中して、聴いたままの音を自分の口で再生できるように努力して下さい。

CDの音声の単語と単語のあいだがかなり開いていると思うので次の単語が話されるまで時間いっぱい、繰り返して練習します。巻き戻ししながら(⏮あるいは⏪を押す)3つを厳重に守って言えるようになるまで、巻き戻して繰り返し練習してみます。⏸ボタンを活用します。

自分の音をスマホなどで録音してどのくらいできたか確認しながら行うとより効果的です。

本文も同じようにして、CDの該当するトラックに行き、1回目は英語で聞くのみ、音だけでどの程度分かるかチェックします。2回目は後について「Repeat After Me」と促されたと思って真似して言ってみます。

  • 1回目は英語をくだけ。
  • 2回目はいて、後についてマネする。

ポイント2 恥を捨てて徹底的にマネする。

CDで聞こえてくる音をそっくり真似て言えるまで繰り返す。

このときのポイントも前述と同じく、リズム、アクセントの位置、イントネーションをしっかりと守って繰り返して言ってみます。オリジナルの英語音声がゆっくりだからといって自分だけ駆け足で言ったりボソボソ言ったりしないで、少々恥ずかしくても全く同じテンポで、同じようにそっくり真似をすること。恥は捨てることが大切です。

⭕️オリジナルどおりに真似する(テンポ、抑揚、強弱など)
❌自分だけ駆け足ですませない。
❌ボソボソと言わない。
❌肘をついた状態でアウトプットしない。

ポイント3 音を聞きながら発音記号も目で確認。

新出単語が載っているセクションで単語のつづりと発音記号をチェック。

ここで初めて教科書を開きます。まず新出単語のセクションを見てみてください。ここに発音記号が書かれています発音記号と単語のつづりを目で追いながらCDの音を聞いて繰り返し発音してみます。

発音記号は特に暗記しようと努力する必要はありません。ただ、どういった特徴があるのかどういった記号になっているのか、それに慣れていくことを目的としてください。

アクセント(強音節)については、カッコ内の(e)の上の記号に注目して下さい。右から左に向けて(つまり右肩あがり)アクセント記号(é)が付いている場合は一番強いアクセントです。左から右にかけて(右肩下がり)ついているアクセント記号(è)は二番目のアクセントになります。

例えば、populationという単語なら発音記号は「ニューホライゾン 3」の教科書では [pàpjəléɪʃən] と表記されています。

ただ、これは日本独自の発音記号であり国際的な標準発音表記(国際音声学会が定めた International Phonetic Alphabet, IPA)ではないので、IPAによる表記の場合にどう読み取ったらいいのかすぐには分からないと思うので、軽く説明しておきます。

では、試しに Wiktionary で population の発音を調べると発音記号による表記が /pɒpjuːˈleɪʃən/ と表記されていまするのですが、このときアクセント(最も強く発音される音節)の位置は「ˈ」記号のすぐ後の音節になります。

つまり pɒ-pju-leɪ-ʃən と4つ音節があるうちの、pɒ-pju-leɪ-ʃən の太字部分にアクセント(強音節)が来ることになります。pのあとの /à/ は IPA では「a」が鏡文字に見える記号になっていますし、「e」が逆さまになった /ə/ という記号で示されている部分が IPA では /uː/ となっていたりと紛らわしいですが、それについてはこちらのWeblioの記事で関連リンクと共に説明されているので興味のある方は参考にして下さい。

ポイント4 「Listen」セクションを復唱しマスター。

「Listen」セクションはただのリスニング用セクションではありません。

「Listen」のセクションでは、本文に比べて速いスピードでたくさんの英語が話されています。ナチュラルスピードに近いので、リスニング力を上げる絶好の機会です。これまで説明したとおりにやってみましょう。

リスニングのセクションだからといって耳で聞くだけでは勿体ない!

ぜひ耳だけではなく口も使ってアウトプットするようにしましょう。そうするとリスニングだけではなくスピーキングの練習にもなり、一石二鳥です。絶対にここのセクションはヘビーユーザーになるべきです。

教科書にスクリプトが載っていない部分なので、復唱しようとすることで嫌でもリスニングが試され、リスニング力がつき、スピーキング力に変換されていきます。何度もスラスラと口をついて言えるようになるまで、真似して言ってみましょう。

私はこのやり方で英語が得意科目になりましたしどんどん好きになりました。

今もし中学生や高校生に戻ったとしたら、このやり方で英語の音読に力を入れると思います。このやり方を機軸にしながら、さらに(さまざまな)努力を重ねていくことで同時通訳者にまでなることができました。私にできたので、他の方でもできない理由はないと思います。

英語が得意だった私ですが、それでもスランプに陥ったことがありました。

高校1年生のときに、そのときの英語の担当教員にノートを取るように言われて英語の勉強のやり方を変えました。そうしたら瞬く間に成績が下がり、スランプからしばらく抜け出せなかったことがあります。

自信喪失。語教科の中では唯一英語だけが得意だった私は、学内の実力テストでも優先教科の英語で点を取れることが強みでしたから、このときは大きな焦りを覚えました。

そんな私がスランプから抜け出せたきっかけは、自分のやり方に戻したことでした。つくづく、このやり方で良かったんだと(マラソン選手の有森さんではないですが)自分を褒めたいと思いますし、これでよかったと確信しています。

英語で Don’t try to fix something that isn’t broken. という言葉があります。「壊れてもいないのに直そうとするな(その必要がないのに改良したり、改善したりしようとするな。そうすることによって壊れていないのに壊れてしまったり、かえって悪くなったりするものだ。)」という意味ですが、何年も後になってこの言葉に出会い、このときのことを思い出し「あのときにこの言葉を知っていたら・・・」と悔やまれました。

ポイント5 その日のめあてを決める。

練習の最初にめあてを設定し(書き)、練習の終わりにできたか思い返してどう改善したいか書く。

いまの私がこのやり方を振り返ってみて、昔の自分のやり方について敢えて改善するところがあるとすれば「その日のめあてを設定すること」を付け加えること。

毎回練習をするときに今回は何を達成したくて練習をするのか、練習の目的、めあてを1つ明らかにして練習を始め、練習の終わりでこのめあてが達成できたのかどうか。できなかったとしたら次にどうつなげるべきかを考えること、です。

ポイント6 時間ではなく頻度を増やすこと。

ダラダラと長くやるのはNG。頻度を増やすことがカギです。

以上を毎日5〜10分でいいのでやってみましょう。手順に慣れるまではもう少し時間がかかるかもしれませんが、ダラダラと長くやるのはNG。飽きてくる前に切り上げること。

長時間やるよりも、他のことをやって気分が切り替えてからもう一度やる、など頻度を増やすことがカギです。

今回ご紹介した音読の方法は、予習にも復習にも向いています。

定期テスト対策について

そして何より試験の直前に一夜漬けとか、詰め込み勉強をする必要がなくなります。試験前になる頃までには教科書の英文とポイントが丸ごと頭に入っている筈です。試験前には詰めの甘いところがないか、チェックするくらいで結構いける筈です。

例えば、

  • 三単現の「s」や複数形の「s」が抜けていないか、
  • 「the」や「a」が抜けていたり、余分に入ったりしていないか、
  • 大文字にするところを小文字にしていないか、そしてその逆はないか、

など、覚え間違い潰すためのチェックです。

私は、構文や文法的なポイントをおさらいしたり、虫食い(穴あき)問題など試験の形式に慣れるために中間テストや期末テストのための試験対策問題集を使ったりしていました。ずいぶん昔の話にはありますが、覚え間違うを潰すことは英語に限らず応用できるアプローチなので、このやり方は今でも十分に通用するやり方だと考えています。

受験勉強について

今回ご紹介した英語の音読方法は、受験勉強を始める頃にもその威力が効いてきて、じわじわとその効果と恩恵が実感できる筈です。と言うのも、発音記号やアクセントの位置など、普段の英語学習のなかですでにまとめて覚えています。しかも体系的に覚えているので、改めて勉強し直す必要がありません。

だから、発音記号やアクセントの位置を覚えるためにわざわざ時間を割く必要がないということです。つまり、極めて効率的な英語の勉強法と言えます。「急がば回れ」とはよく言いますが、試験勉強の前には内容がそらんじて言えるようになっているはずです。

英検やTOEICなど英語の資格試験に関して言えば、試験の時間配分など別の要素を考慮してストラテジーを立てる必要があるのでまた別の機会にお話ししたいと思います。

今日ご紹介した順番をちゃんと守って音読の練習をすると、覚え直したり、改めて発音記号を学習し直したりという無駄が省けて、時間短縮になり、勉強効率が上がります。

では、今日のポイントをまとめます。

ポイント1 教科書は封印。
ポイント2 恥を捨てて徹底的にマネする。
ポイント3 音を聞きながら発音記号も目で確認する。
ポイント4 「Listen」セクションを復唱しマスターする。
ポイント5 その日のめあてを決める。
ポイント6 時間ではなく頻度を増やすこと。

今回ご紹介した方法は、中高生の勉強だけではなく大学生そして、大人になってからの英語の勉強、やり直し英語、通訳になるための勉強でも、もちろん大きく効果を発揮するやり方ですので、ぜひ取り入れてみてください!

RIE LONDONでは発音に集中して学ぶ発音改善コースを提供しております。

詳しくは下記のURLにあるコース詳細ページをご確認ください。

『日本人の英語を変える!発音改善コース』詳細ページ

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