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Topic 01: 会話のかみ合わせを左右する 5W1H の黄金ルール

こんにちは。イギリス在住会議通訳者の平松里英(rielondon)です。

2020年3月18日更新

グローバルでも、多国籍でも、国際的にビジネスを展開する、
国際派ビジネスマンのためのシリーズ第1弾‼ 

現役通訳者によるビジネスコミュニケーションのコツ。

今回は、ビジネスの会話のかみ合わせを左右すると言っても過言ではない
ゴールデンルール ✨について、お話しします。


Contents

ビジネス会話のゴールデンルール

このルールはご自身が英語で話される時はもちろんですが、通訳者が訳す時でも、話し手が心得ていてくれると、そうでない時と比べてうんと訳しやすいものです。

ですので、通訳を使うとき(通訳者に入ってもらうとき)にも、できるだけ意識してみて下さい。通訳を介してのビジネスコミュニケーションが効果的にできるはずです。


クローズドクエスチョンとオープンクエスチョン

それでは説明していきましょう。

ご存知の方も多いと思いますが、英語には、大きく分けて、
クローズドクエスチョン という、言わば「閉じた質問」と、
オープンクエスチョン という「開いた質問」の二種類があります。

クローズドクエスチョンは、YESNOで答えられる質問のこと。他方、オープンクエスチョンは「だれが」とか「いつ」などの疑問詞が文頭(中)に入っている質問のことです。


5W1H(Who, What…)

5W1H(ごだぶりゅう いちえいち)」というフレーズを覚えていますか?

中学高校の英語の授業で必ず一度は聞いたことがあるはずです。

  • When(いつ)
  • Where(どこで)
  • Who(だれが)
  • What(何を)
  • Why(なぜ)
  • How(どうやって)

という疑問文(など)のあたまに持ってくる疑問詞ですね。

頭文字をとって、5W1H と呼ばれる所以ですが、疑問文を作るだけではなくて、とても重要な英語のルールが詰まっているのです。


とても重要な英語のルール

どういうルールかと言うと、

クローズドクエスチョンの場合は、YES か NO、あるいは I Don’t know で答えなければならない。

違う言い方をするなら、YES と NO 以外で答えてはいけない質問、です。
至極、当たり前に聞こえますよね。

でも、当たり前のことが当たり前にできてないってことありませんか?
そういうものなんですよね。


では、オープンクエスチョンの方はと言うと、

Who なら「だれ」、What なら「何が/を」これらが登場する質問は、それに当てはまる 特定の情報(いつなら年月、日時など、どこなら場所、誰なら名前など)を抜かさずにちゃんと入れて答えることがお約束となっているのです。Why なら Because で返答を始める。

誰かに「Why △△?」と訊かれたら、「Because △△△.」と答えるということです。これらが定型、お約束なのです。このルールは押さえておくことが大事ですが、本当に無意識にできていないことは意外と多いものです。


英語で質問されたら最初にすること

相手から質問されたら、思わず答えようとする前に、まず、クローズドクエスチョンか、オープンクエスチョンか、判別するようにしてみてください。

クローズドクエスチョンなら、YES か NO で答える。それが無理なら、I don’t know で。オープンクエスチョンなら、5W1H のルールに則って答える。

英会話のレッスンとしてではなく 話し方のレッスンとかコースとして、これをきっちりと繰り返し実践させてくれるレッスンがあってもいいのではないか、とさえ思うほどです。

いちいち頭で考えないといけないようでは、なかなかうまくいかないと思うので、それこそまずは、反射神経を養う必要がありますから、英語と言わず日本語でもOKだと思います。

スポーツみたいな部分があるので、筋肉に覚えこませるのですね。

YES/NO クエスチョンなのか、情報を求められている質問なのか、反射的に反応できるようになると、コミュニケーションの第一段階としては、グッと分かり合えるようになると思うんです。

実際は、ビジネスの場でもクローズドクエスチョンに対して、長々と説明で返答する人や、オープンクエスチョンに対して、YES!と返答する方は決して珍しくありません。

日本語話者に限ったことかといえば、そうともいえない部分もあるのですが、オープンクエスチョンとクローズドクエスチョンの区別がつかずに、自分の好きなように返答する人は英語話者の中には、まずいない と思います。

それなりに、学校で English(=日本語で言うところの国語ですが国語とは呼ばない)の教育を受けた人であれば、ここがいい加減ということはないはずです。

ただ、直接的に答えをいう前に説明を加えることはあります。ルールを理解した上で、ルールを破っている例です。ルールを知らずに行うことと、ルールを知った上で応用することは似ているようでいて、本質的に大きく異なります。

今回お話ししようとしたのは、そういう上級の話ではなく、何か訊かれたけれど、適当に答えた、それに対して「あれでよかったのかな?」と疑問に思わない人もいると思います。

本人は答えたつもりだけれど、じつは「答えになっていなかった」かもしれない・・・と、ちょっと意識してみるだけで気付けるようコツが掴めると思います。


外国語を学んでいて得られた副産物

英語を話すようになって、日本語で話しても、この視点からよくよく考えてみると何を言おうとしているのか自分自身がわかっていなかった、と愕然とさせられることがありました。

外国語を学ぶとそういう気づきがあるというのは収穫ですね🍒✨

「何を言おうとしているのかわかっていないのかも?」
「え、この情報を入れないと答えたことにならない?」
「今まで考えたことなかったんだけど⁉」

という感覚は、相当 意識的に 話している人以外はあまり日本語にはない気がするのですがどうでしょうか?


まとめ

英語で会話していて、なんだか話が噛み合わない時は、話が噛み合っていないことに、まずは、気づいていただきたいのですが、これが一因となっていることがあるので、この点に意識して話すようにしてみると、会話のキャッチボールがそれまでよりもスムーズにいくかも知れません。

最後までお読みいただきありがとうございました!
国際派ビジネスマンのためのシリーズ第二弾は「ビジネスシーンで使うならイギリス英語、アメリカ英語どちらがいいのか?」についてお話しします。


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