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堀江貴文は英語がしゃべれる?ゴーン氏対談と『英語の多動力』

こんにちは。イギリス在住会議通訳者の平松里英(rielondon)です。

ホリエモンの『英語の多動力』という本が売れていたけど、ホリエモンって英語が話せるの?たくさん出している本は一冊も読んだことがないし、ホリエモンの英語は聞いたことがないけど実際どうなの?

という疑問に答えます。

🔴本記事の内容

  • ホリエモンは英語が話せるのか?
  • ホリエモンの英語の勉強法と注意点
  • ホリエモン著書『英語の多動力』の肝

この記事を書いている私は、英語の通訳歴20年以上。日本の外資系を辞めてひとりでコネもツテも何もないイギリスに移住し、イギリス在住通訳歴13年です。仕事は過去20年間、一貫して英語の通訳・翻訳をしてきました。

ホリエモンについては「誤解されやすい人だな」と思いつつも、アンテナは張っていました。ホリエモンの本は一冊も読んだことがなかったのですが、YouTubeなどで彼の姿は定期的に拝見しています。

2020年3月、ホリエモンと元ルノー日産CEOのカルロス・ゴーン氏とのレバノンで対談し、話題になりましたが、英語による対談ということで「ホリエモンの英語をはじめて聞ける!」と少し興奮気味で視聴。

この記事では、ホリエモンの『英語の多動力』ゴーン氏との対談を取り上げ、ホリエモンの英語レベル、英語に対する考え方について書いていきます。

※3分ほどで記事は読み終わります。3分後には、ホリエモンの英語力について、そして、ホリエモンが英語についてどう考えているかについて今までよりも理解できるようになっているはずです。

Contents

ホリエモンは英語が話せるのか?

これについて、以下の順番で解説します。

  • ホリエモンは「話せている」か「話せていない」か?
  • ゴーン氏との対談におけるホリエモンの英語レベル

まずは雰囲気をつかむために数秒間でいいので、こちらの動画をご覧ください。

ホリエモンは「話せている」か否か?

日本人を基準にするか、外国人の英語ノンネイティブを基準にするかで評価が分かれるところですが、日本人を基準とするなら「話せている」に分類できると思います。

が、なかなかセンテンスとして1文も完成しない💧

一方、海外の英語ネイティブ以外の人が話す英語レベルと比較するなら「話せている」感じではありません

ゴーン氏との対談におけるホリエモンの英語レベル

基本的な文法間違いが多い

まずレバノンでのゴーン氏との対談では、冒頭から “How is you?” で、be動詞の形が間違っています。文法的には “How are you?” でなければなりません。“Looks very good. I think you look younger than when you are in Japan.” についても、せめて過去形にして ” […] when you were in Japan.”とするべきでした。

※文法については終始こんな感じで、基本的な間違いが見られました。ダメ出しをすることがこの記事の目的ではないので二つほど例を挙げましたが、粗探しはここまでにしたいと思います。


スピーキングなので咄嗟に口をついて出てこなかったのだと思いますが、それだけ、スピーキングは反射神経がものを言う。

いちいち頭で考えなければいけないようでは遅くて、普段から無意識レベルで口をついて出てくるように練習しておく必要があるということなのです。

ホリエモンでなくても難しいです🥵💦


コミュニケーションにおけるルール違反

文法以外のところでは、マナー・エチケット違反を発見。

例えば、“How old are you?” とゴーン氏の年齢を訊いてしまいました💦が、エチケット違反と知らなかったのではないでしょうか。

マナーやエチケット違反は往々にして「知らなかった」ことが原因で起きるあるあるの間違いです。

日本では、相手に年齢を尋ねることは失礼だとはあまり考えられていないようですが、年齢は個人的な情報です。

欧米では、病院や学校など情報としてどうしても必要な場合を除いて相手に訊かないのがふつうです。


ホリエモンの英語の勉強法と注意点

東大受験勉強における英語の攻略方法とは

ホリエモンは英語の勉強法について、東大受験のときのことをこう話しています。

僕は東大受験に備えて苦手だった英語も勉強した。どんな勉強したかと言うと、ひたすら英単語暗記したのだ。”

200ページぐらいあった単語帳を1日見開き2ページ頭に詰め込み、

“最終的には単語帳を閉じたまま、最初のページから最後まで全てをそらんじることができるまでになっていた。”

英語の勉強でホリエモンのやり方を手本にするときの注意点

東大受験のときの英語の勉強方法を取り入れる際の注意点

まず、ホリエモンは東大合格に向けての受験勉強を夏からの半年で追い込んだことが有名です。

しかし忘れてはならないのは、それは彼がもともと地元で有数の東大合格をバンバン出せるようなレベルの高い進学校に通っていたこと。

受験勉強を始めるまでのあいだに一定以上の英語レベルが確保されていた筈です。

【参考情報】知恵袋:ホリエモンこと堀江貴文さんが東大の受験勉強の際、英語に関して、英単語しか覚えなかったと言っていました。

そして何より、取りかかる前にしっかりと自分で分析し、戦略を立て、計画どおりにノルマをこなしていった。だからこそ達成できたと言えます。

ホリエモンの軽快なことばをそのまま受け止めて、簡単にマネできると思ってしまうと失敗🙅‍♂️します。ホリエモンの話を聴くときには、私は前準備があると思っています。

自分はどうも単語脳だなと思う人単語脳文脈脳に切り替える必要があると思います。

そうしないと、単語脳のままで彼を話を聴いてしまうと、なにかの言葉尻など全体のなかで大切ではない部分に気を取られて、大事なところを誤解したり、聞き漏らしてしまう恐れがあるからです。

文脈脳に切り替えて、想像力を働かせて「木」ではなく「森」の全体像見渡すようなつもりで話を聴くと誤解が少ないと思います。


現在のホリエモンの英語のスピーキングについての注意点

結論、ゴーン氏との対談で見聞きする限り、ホリエモンの英語のスピーキングレベルは純粋にお手本として適当とは言えないと思います。

ホリエモンの英語を聞いて「会話が成立している。おお、こんな感じでいいのか!」とは安直に考えない方がいいかも知れません。


ホリエモン著書『英語の多動力』の肝

世界でビジネスするホリエモンが伝えたかったこと。

ホリエモンは、時事ネタを簡潔にまとめて述べたり、議論を深めたりすることが得意です。時事ネタは変化が早く論理的簡潔に物を言うのは容易ではありません

高い教養、一定の専門知識が求められます。普段からアンテナを張り情報を取り入れ、いつの時点でも知識がではなく、線よりはになっていなければなりません。

ホリエモンは意見そのものはともかく、リサーチも含めて情報練られている知識量もさることながら、それぞれの分野に対する造詣が深いと思います。

ことば使いこそ「ホリエモン節」ですが、中身をよく聞いていると大学教授など、それぞれの専門家でもないのに「よく勉強しているなぁ」と感心させられます。


『英語の多動力』に見られる英語に対するホリエモンの想い

“僕らにはもう、英語を避けて通る道なんてない。”
“大事なのは人間の中身だ。拙い英語でも伝えようとする行動力が大切”
“自分が何を言っているのか理解してくれないから、やっぱり通訳が必要になって、一旦通訳が入ると結局相手は広東語になってしまうんです。
(同著:映画プロデューサー三木裕明氏のインタビューから)

ホリエモンの良さ、強みは❌英語の流暢さにあるのではなく⭕️コンテンツの強さです。あくまで、彼の発想に注目するべきだと思っています。 

ゴーン氏との対談動画の途中「国会で主張する」の「主張する」が思いつかず、言葉に詰まったとき「あれって何て言うんだっけ?」と周りの人間に確認をしていました。

その様子から窺い知るに、彼よりも英語ができるスタッフがその場に居たのだと思います。それでも、あえて通訳を介さない自分の言葉でやり取りして見せた。

「ことば」そのものよりも、熱意が伝わることを優先したのではないか、と思います。
ともすると、ホリエモンは英語を学習することに対して以下のようなことを言いそうだと思っていた人は少なくないと思う。

私もどちらかと言うとそのくらいに思っていた。著書『英語の多動力』を読み込むまでは…。

熱意をぶつける。自分の言葉で、と。この考え方に私は賛同します。内容を伝えるためには通訳を入れた方が良かったと思うけれども、自分のことばで伝えたい、その気持ちを相手に知ってもらいたい。

これがコミュニケーションの原点だと思いますし、じつに素晴らしいと私は思います。

また、ことばの流暢さに関してはまだ力が及ばないので、ゴーン氏の胸を借りる気持ちだったのかも、とも思っています。

英語ができるとコネクションの数と情報量が何十倍にもなる。英語が出来ない人は、それができる人と競争していることを自覚しなければならない。”
英語と日本語で得た大量の情報を、脳という引き出しに全部詰め込む。そうすれば、何かのきっかけで引き出しの中の情報と情報がパッとつながって新しいアイデアが生まれる。起業のアイデアなど、頭をひねって考えるようなものではない。情報のシャワーさえ常日頃、浴びるようにしていれば、アイデアはいくらでも湧いてくる。思考法などというご大層なものもない。”

「英語が下手だ」と叩かれるリスクは充分にあった。

ネガティブな人の数は多いので、批判する人が少なからず出てくる。

そのことを承知で、敢えて挑んだのは自分が提唱してきたことをちゃんと実行して見せていくことだった。

そう私は理解しました。

正直なところ『英語の多動力』読みながらすんなりと自分の体験がイメージで蘇るところが多く、賛同する点もたくさんあり、自分でも驚きました

これから将来に向けて英語を勉強しようかどうか悩んでいる人。

この本のなかにホリエモンの英語に対する考え方に触れ、きっとインスピレーション💡になるメッセージが見つかると思います。

今回は以上となります。

 

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