こんにちは。イギリス在住会議通訳者 の平松里英( rielondon )です。
前回から引き続き、あま~いお菓子のお話です。
イギリス人が大好きな、キャラメルのようなお菓子はたくさんの種類があります。
「キャラメル」「トフィー」「ファッジ」…あなたはこの違いがわかりますか?
今回も驚きのエピソードが満載です。
この番組ではイギリスやアメリカの英語表現や現地での様子についてご紹介いたします。
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では、今回は前回・第2回に引き続きお菓子の話を続けていきたいと思います。今月のテーマは「FOOD/食べ物」についてということで、今日はキャンディとチョコレートに続く「キャラメル」と、イギリス人が大好きなその仲間について。早速お話していきたいと思います。
イギリスに住んでるとね、はなさん。キャラメルとかキャラメルによく似たものによく出くわすにんですよ。
なんかこう、ちょっとchewyっていうか、ネバネバみたいな?
へ〜、あんまりアメリカはそういうのないような気がしますね。ありますよ、キャラメルみたいなのもあるし、ちょっとそういう歯にくっつく系のお菓子ももちろんあるよ。
結構Snickersなんかも十分ネバネバしてません?
うん、してるしてる。でもそういうのだけみたいなのって、ないことはないけど…
こっちはね、よくあるんですよ。みんな詰め物どうしてるんだろうって思うもん。
いわゆるキャラメルって、日本にもあるキャラメルみたいな。ちょっと食感が違うかな。でも基本的に固形じゃないですかキャラメルって。でもアイスクリームにかけるソースとかってのもありません?キャラメルソースとか。あんなのはあって、ソースでいくとToffeeもあるんですよ。Toffeeとキャラメルってのは似てるんだよね。で、私「どう違うの?」って思って。
Toffeeってあんまり見たことない、アメリカでは。
Toffeeね。あんまりないのかな?ソースでもないですか?
う〜ん。それこそ「ここに行くとイギリスのお茶会みたいなのが食べれるよ」みたいなお店にはあると思うけど。
へ〜そういうものなんだ。なんかこっちToffeeとかキャラメル、あとFudge。
Fudgeは聞くかな。でもBrownieの方が多いかな。
なんでBrownieとFudgeが引き合いに出されるんですか?
どっちもごっちりしてて、チョコレートみたいなの入ってるじゃないですか。
Fudgeはこっち入ってないですよ。そういう味のもあるけど。ないない。Fudgeっていうと基本このFudgeもキャラメルもToffeeもバターと乳製品で作られてるのは一緒なんですよ。失礼、お砂糖とバターか。だからみんな兄弟みたいな、いとこみたいな関係なんですよね。
だからバターとお砂糖と、あとはクリーム系かな?で、その配合が違うのと、あと温度ですよね、作るときの、が違う。キャラメルとかは比較的温度が高くて、Toffeeの方が高いのかな?もうちょっとこう、香ばしい匂いがする気がしますね、キャラメルよりも。キャラメルってほら、黄土色でしょ、日本だと。あれよりもうちょっと濃い、若干。
名前が違うからどう違うんだろうなっていつも思うんだけど。キャラメルはコンデンスミルクとかが入ってるんですって。で、Toffeeはお砂糖とバターなんですよ。
ふ〜ん。よく日本で昔家庭科の授業でキャラメルとか作りませんでした?
いや、そんなハイカラなものは作ってませんね。べっこう飴ですね。
そのときにキャラメルって初めて手作りの食べて「こんなおいしいものがあるのか」と思ったんだけど。Toffeeはあれなんですね、コンデンスミルクは入ってないんですね。
食べた感じ?キャラメルと似てますね。キャラメルって噛めるでしょ?Toffeeは噛めない気がする。ソースは別ですよ。ソースじゃなくて固形になってて飴として包んであって、一個ずつ。全く一緒じゃないけどチェルシーってあったでしょ?あんな感じ?
じゃないかなと思うんですよね。ものによるけど。キャラメルってしばらく置いておいたら「紙剥がれなくなっちゃいました」てなるじゃないですか。あんな感じじゃなかったですけどね。あんまり食べないですけど。たまにしか。
じゃあそんな溶けてどろどろになっちゃうとかそういう感じじゃなくって。
という気がするんですよね。じゃあもう一個の方はどうだっていうと、Fudgeだともっと温度が低いんですよ。でも原料はお砂糖とバターとミルクなんですよね。Fudgeは崩れやすいですよね。
感じはしますね。でも切り分けるときはちょっと高級なお羊羹みたいな感じですかね。
甘いしすごいカロリーだと思いますよこれ。たくさんは食べられないですよね。一口ぐらいなら欲しいと思う。
ふ〜ん、いや、アメリカだとFudgeっていうと大抵Fudge brownieとか一緒になって売ってることが多い気がするんだよね。
ケーキだけどケーキってほどでもないんじゃないですか?なんかこう、四角いじゃないですか。
四角くて、クリームとかかかってる高級ケーキとは違う感じで。
確かに。でも外に置いておいたら乾燥していっちゃうでしょ?Brownieって。
そうそう、あんまりそういう感じじゃないですよ。キャラメルもそうじゃないし、Toffeeも違うし、Fudgeは冷凍するか冷蔵庫に入れるんじゃないかな。手作りのFudgeの場合は。市販で売ってるのは全然違いますけど。いわゆるお羊羹みたいな感じでちょっと食べられるFudgeって売ってるんですよ。
本当いろんな味があって、ストロベリーだったらピンクですよね。
それこそチョコレートだったらチョコレートの色。ああいう色。塩キャラメルみたいなソルトキャラメルみたいな味もあるんですよ。
イメージとしてはね、キャラメルをまず思い描いていただいて、それをどんどんバターで伸ばして、冷まして、固めた感じ。
もうめちゃめちゃリッチですね、本当に。これバターの塊なんだと思ったら食べられないって感じ。
本当。どうもFudgeとBrownieはすぐに私の頭の中には出てきちゃってて。というのはほとんど私が見たことがあるのってチョコレートの色だと思うんですよね。
なるほど。じゃあFudgeって聞いたらそういうチョコレートの色とか、チョコレート味って感じなんですね?
そうですね。まあ日常的にFudgeって言うときって…あとほら、スラングで「しまった」っていう時に言ったりはしますけど。
そうそう…そういうときには人が言ってるの聞いたことがありますけれど。
なるほど。それは聞いたことないです。置き換えでその言葉を言ってる人は聞いたことがない。
おもしろい。で、それ以外だとToffeeの流れだと、ケーキで使うんですよ。ケーキっていうかね、Puddingって、いわゆる日本のプリンじゃなくてPuddingってわかります?蒸してる。蒸して作るような。型に。
うん、日本のプリンってカスタードプリンじゃないですか。卵ベースで小麦粉って入らないですよね。ではなくって、ケーキなんだか、でもああいう山形の格好をした中に入ってるけど、確実にこれは生地だよねっていうものがあるんですよ。まあアメリカで言う所のBrownieみたいに、一般的にあるお馴染みの食べ物でいろんなタイプのPuddingってあるんですけど。
それって食感は何なんですか?材料はなんなんですか?カスタードじゃないんですか?
材料はものによるんですけど、クリスマスPuddingとかだとドライフルーツがた〜っぷり入ってて、繋ぎの粉類があるくらいの感じですかね。
同じようなものアメリカで売ってる。クリスマスケーキって言ってるような気がする。Puddingとは言ってないような気がするな。
クリスマスケーキって要はブランデーとかかけてボッてやるやつですか?あの山形のやつ?
そうそう…なんかちょっとパウンドケーキの、さらにリッチな感じ。
そうそう…そんな感じ。さらにさらにさらにリッチにしてすごいずっしり重いっていう。腐らないですからね、全然。
うんうん、そうそう。それ系ですね。それがChristmas Puddingかな。
それをChristmas Puddingと呼ぶんですねイギリスでは。
同じようにPudding型。いわゆる日本のちっちゃいカスタードプリンを作る型じゃないですよ。全然、もう陶器とかの。どうだろうな〜、両手いっぱいくらいはある型ですけど。子供の頭ぐらいかな。大きさとしては。
そうそう、あれよりちょっと一回りくらい小さいやつぐらいの型が陶器であって、そこに仕込むんですけど。夏は夏のPuddingがあるし、冬だとか冬っていうかまあ、結構こっちって1年のうち夏以外は寒いじゃないですか、イギリスって。なのでオーブン使う時期が多いんですね。まあこのPuddingは蒸すんですけども、Sticky toffee puddingっていって、Stickyって「ベタベタする」って意味ですよね。 Toffeeの入っている、もちゃ〜っとしたこのPuddingを蒸すんですよ。
すごく甘いです。Toffee好きの人っていったらケーキ頼んだらこれじゃないですかね。
それそのまんま食べるんですか?それともなんかかけて食べたりするんですよねそれに?
ホイップクリームかな。ホイップクリームだったりカスタードクリームだったりしますね。
こっちって、アップルパイにもかけますよね。アイスクリームだったりホイップクリームだったりカスタードクリームだったり両方かけたりしますけど。アップルパイも温かい状態で出てきて、そこにアイスクリームないし生クリームがかかったりっていう感じ。
それはね、アイスクリームで食べるのはアメリカでも見ますね。最近日本でも時々見かけたりしますよね。
想像ですけど、アイスクリームを合わせるっていうのはアメリカから入ってきたのかもしれないな。
たぶんカスタードクリームとか、あと生クリームだったんじゃないかなと思います。生クリームって言ったらこう、アイスクリームまでって遠くないじゃないですか。合わせるんだったらば。そういう気はしますけどね。
そうですか。ホイップクリーム添えてるのは見たことあるけどカスタード添えるってあまり見たことないですね。
カスタード多いですね。結構、例えばレストランで、バイキング形式のところで自分が取りに行って、それをあとでレジで清算するみたいなところってあるじゃないですか。そういうところにこのPuddingとか、アップルパイでもいいですよ、置いてあったとすると、隣にカスタードクリームが置いてあって、ジャグで置いてあって。それをダ〜ッと好きな分かけて、レジに持っていくみたいな。
お話は全然尽きませんね。次回に持ち越したいと思います。
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「ロンドン発 英語よもやま話」次回も引き続き「FOOD/食べ物」についてお届けします。
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