こんにちは。イギリス在住会議通訳者の平松里英(rielondon)です。
【読むポッドキャスト】005.留学する前にどのように準備、勉強しておけばよいか。
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「日本人の英語を変える!ポッドキャスト」
005.留学する前にどのように準備、勉強しておけばよいか
音源はこちらから無料で聴けます。
まずはじめに…
収録日はちょうど前代未聞な規模の大型の台風が日本に上陸し、通過した後でした。
奏美さんの住む九州・宮崎では被害はなかったですが、首都圏を含む11都道府県という広い範囲で被害があったようで、復興が大変なようです。
全国広範囲で停電もかなりあったようで、土砂崩れや断水もあり、死傷者や行方不明者も出ており、心配な状況が続いていますね。
私は遠いイギリスからではありますが、気になっていて心配です。こちらからはお祈りを申し上げるしかないんですけれども、心配しております。
被災された方へ心よりお見舞いを申し上げます。
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今回のお相手はweb開発者の日高奏美さんです。
奏美さんはweb技術向上のためカナダに留学予定。この留学のために発音を含めて英語を一生懸命勉強中。
奏美さんにはレギュラーのお相手の1人として番組のお手伝いをしていただきます。カナダへ12月から子連れ留学される予定で、現在日本にお住まいの頑張り屋さん。番組を提供しているオンラインコース「日本人の英語を変える!発音改善コース』の受講生でもあります。
今日のトピックは「留学する前にどのように準備、勉強しておけばよいか」です。
留学の前といえば、勉強はもちろんですが、やることがたくさんあると思いますが、その中でも今日はどのようなトピックにフォーカスしていくのでしょうか?
留学前に準備することといえば、細かいことだと飛行機のチケットを取ったり、留学先を決めたりすることも留学の準備になると思いますが、今回は英語のことだと捉えました。
英語を勉強するのはもちろん大切なんですが、もしかしたらそれと同じか、むしろそれ以上に大事かもしれない準備があるんです!
できれば日本にいながらも少しは慣れておいたほうがいいことでもあります。それは「文化的なこと」。
「文化的なことね!」と思うかもしれないのですが、これは結構難しいことですよ。できているつもりで、できていないことが多いです。
私自身もそうで、こちらにきて「あれ?」と思ったこともあります。
そこから考えて「こういうことなの?」という感じで理解を深めていったので確かに一朝一夕にはいかないんですが、やはりその心構えとか、予備知識があって行くのと、行かないのでは全然違うと思います。
例えば「マナー」
わかりやすいところでいくと、部屋を移動したり、デパートに行ったり、トイレに行ったりして「扉を開けるとき」。
扉をあけて、自分だけ通って後ろのことを気にしなかったりしていませんか?
外国に旅行に行ったりすると、開けておいて待ってくれて、嬉しくなります。
日本ではあんまり待ってくれる人には遭遇しないですが、所変われば…です。
渡航先が海外(西洋)だった場合、自分だけ通ってドアが閉まってしまうと、後ろに人がいた場合に「あれ、この人ちょっと失礼。あまり思いやりがないわ…」「人のことあまり気にかけてくれない人だわ…」と思われるわけです。
そこで、後ろの人に気づいて開けておいてあげると「この東洋の人、開けておいてくれた」というのと「自分と同じことに気づいてくれた」「自分と同じことを大切にしている」価値観がそこの部分(だけかも知れないけれど)同じ‼︎というコミュニケーションになるので、いいスタートが切れる。
これは言葉を介さないコミュニケーションなんです。だから英語力に関係なく身に付けることができる nonverbal communication 非言語の立派なコミュニケーションです。
現地では子供も頃から教わるようで、「開けておかないこと」というのが驚かれてしまう。
私は日本育ちで子供も小学校卒業してからこちらに一緒に移動してきたので、日本ではそういう教育をしていなかったんですよ。バスなどで席を譲ることは教えていましたが。
「ドアを後ろの人のために開けておく」と言ったような気もするけど、そんなに徹底して言わないんじゃないかなと思うんですが、マナーとして小さい頃から教えておく
もちろんマナーが身についていない人もいますが、身についている人が多いので、身についていないと目立ってしまう。悪目立ちします。
「わかっていないわね、この外国人(東洋人)」「文化が違うから(私=私たちとは違うから)」と思われることもある。
どう思われるか、小馬鹿にされたら悔しいから、ということよりも、じつにシンプルなことだし、ことばが話せなくても取れるコミュニケーションなので実戦してほしい。そして慣れておいて欲しい。
シンプルなだけに普段からやっていないととっさのところで出てきませんから。最初は意識していないとできないかもしれないけど慣れてくると自然にやるようになりますよ。無意識に。体が覚えますから。
奏美さんも最近気にするようになって、相手がしてくれなかった場合も気づくようになったようです。やはり習慣ですね。
「この人知ってる人なんだな」と思われるのと「知らない人なんだな」と思われるのはどっちがいいですか?
もちろん知っていると思われたいですよね。それで見かたも変わってきます。
日本でいうなら玄関で靴を脱ぐくらい当たり前のこと。
「そう?」と思った方もいるかもしれませんが、実際上がり框があるのに土足で入ってくる人いますからね。知らないからです。
「そんなことぐらい知ってるでしょ?」と思いますよね。
もちろん日本に来る旅行者は知ってる人が多いですが、海外では家の中に入るとき靴を脱ぐと思っている人の方が少ないのです。海外の日本人宅に行って靴を脱ぐとしたら出来ればホスト以外の誰かがそれとなく、さり気なく教えておかないといけません。
それも常識の違いで、基本的なところの違いです。
この辺り、他人の常識は自分の常識じゃない。本当は常識って人によって違いますからね。
それから、扉をあけておいてくれた人(自分の前にいる人)に対してはThank youって言いたいですよね。
それを気づかずに素通りしちゃうと印象が悪い。せっかく親切にしてくれた、つまり心を開くチャンスなのに勿体無いですね。
「この人、開けておいてくれたな」って気づいたら、そこに対しての acknowledgement 「気づきましたよ」「その気持ちに感謝します」ということでThank youって言うと相手も嬉しい。
(自分にとっての)当たり前をわかってくれている「あなたと私は価値観を共有していて、それで私がやった気遣いに対してThank youって言ってくれた」っていうことになると、その後のコミュニケーションがいい感じになるんですよ。
その国のマナーと言うか、そういうコミュニケーションがすごく大事にされているっていうことですよね。仲間に入れてもらえるかそうでないか、言ってみればここが運命の分かれ道。
留学や海外滞在経験の成功を左右する大事なポイントです。オーバーに思われる方もいらっしゃるかと思いますが、全然オーバーじゃない。いちいち口に出さないし、あからさま嫌な顔もしないので気付かない人はまったく気付けないんですよ。でも心の中では審査されてしまう。
日本では空気を読むことって重要ですよね?読める人か読めない人かでその人と仲良くできそうか否かが決まる。同じです。
なので、そういった意味で、まずいくつかある基本のマナー1つをご紹介しました。
リスナーの方の中でも「聞いたことある!」って思われた方いるのではないでしょうか?
開けておいてくれたところにすかさずThank youって言うとか。その時にちゃんとアイコンタクトを取ってニッコリ笑いながらThank youって言えるかっていうと、慣れてないと出ないんですよ。
奏美さんは日本語で「どうもありがとうございます」と言った経験があるそうですが、それでも通じるし、相手も絶対にわかっていると思います。
もちろんThank youを自然にニッコリと、スムーズにできるといいですが、そこまでいかなくても、とにかく気持ちを伝えれば。気持ちの方が大事です。
私明らかに外国人なのに、ロンドンの地下鉄などで結構道を聞かれることが多かったんです。観光客で、たぶんスペイン語圏の方から聞かれたんですが、身振り手振りで説明して。指を指したりとか。
向こうも気持ちを伝えたいけどうまくThank youが出ないんですよ。やっぱりスペイン語でgraciasかなんか言ってましたよ。私もde nadaとか言いながら。
それだけなんだけど、仮に全然知らない言葉で言われたとしても「Thank youって言ってるんだな」ってわかると思いませんか?
言わないよりは気持ちが出ている方がいいと思うので、と思いました。
ドアを開けることと、お礼を言うことですね。
イギリス英語の発音のワンポイントレッスン
今回からイギリス英語の発音のワンポイントレッスンのコーナーを設けました!
(この部分は番組を聴いていただかないと伝わりにくいと思いますので最下のリンクにアクセスして聴いてみてください👍無料ですw)
日本やっているラグビーW杯の試合をイギリスではITVという民放が放映していますが、そのスポンサーのCMの中でconfused.comというところの日本文化のワンポイントレッスンのすごく短い映像があるんですよ。「以心伝心」とかね。意味は字幕で下に出るんですけど。
その中で「なんだこれ?」って思ったやつがあったのでご紹介したいんですけど「断捨離」って書いてあったんです。
そこにラグビーのスクラムを組んでいる人たちが出てきて、その人たちがお片づけ・断捨離されていく…。
「これラグビーと関係があるの?」
と最初は思ったんですけど、そこにThere’s art in decluttering.と字幕が書いてあって。
お片づけのことをdeclutteringというんですよ。
でもお片づけって色々あって、物の整理っていうときはちょっと表現が違うんです。clutterっていうのが、部屋の中がぐちゃぐちゃと脱然としていて散らかっている状態。clutterは名詞ですね。
それを逆にする。それをなくす状態だからdeclutterなんです。
今回はこのdeclutterを練習します。
詳しくは本編で!お楽しみに!
次のエピソードは土曜日に配信されます。
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【番組パーソナリティ】
会議通訳者・発音改善コンサルタント 平松里英(ひらまつ・りえ)
◎ オンラインの発音改善コースの詳細情報はこちら
https://rie.london/hatsuon_course
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