こんにちは。イギリス在住会議通訳者 の平松里英( rielondon )です。
今週も引き続きあいさつのお話しです。
あいさつを聞くと、階級やルーツなどがある程度わかるという、深い話題に発展します。
様々な人種が集まるお国ならではの興味深いお話しを、ぜひお聴き下さい!
この番組ではイギリスやアメリカの英語表現や現地での様子についてご紹介いたします。
また、英語の勉強に関するご質問やご相談を受け付けています。
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先週ね、いわゆる一般的な挨拶の仕方ってことでイギリスとアメリカが違うっていう話だったじゃないですか。
アメリカだと普通How are you? イントネーション違ったりするでしょ?でも結構。
How are you doing?とかHow’s it going?が多いです。
それは立場が上下だったりしてもそうなんですか?上下関係にあるボスと部下とか。でもHow’s it going?とか言うの?
まあちょっとカジュアルですよねHow’s it going?はね。
うんうん…こっちだとHow’s it going?全然通じますけど一般的にはあまり聞かないかな。
なんかね、イギリスの人が前にね、Hiyaって言ってるの聞いたことがある気がするんだけど。
女の人でしょ?女の人Hiyaって言いますよね。How are you?のことですよね。
Hey youは言い過ぎだけど、Hi, you.変だなそれも。
結局あれって書いたらどういう言葉になるんだろうって思ったのね。
お、それいいポイントですね。私書いたことないからな。Hiyaってあれじゃないかな?想像ですよこれ。HiってH Iで、YaはY Aなんじゃ?
Yaなの?YaっていうのはYouのことなの?それとも別の、Yaって何?
HiとHow are you?がくっついちゃったみたいなね、感じ。
その一言で両方兼ねてる気がする。
聴視者からツッコミがきたりして。「それ違うよ!」とか。
イギリスっていっぱい挨拶あるような気がするんだけど。
この間のAre you alright?もそうだしね。
そうそう…この間ね、通訳の仕事で行った先で、私たちみんなブースに入って通訳してたんですけどね。そしたらセッションとセッション、会議のセッションが分かれてるじゃないですか。そのセッションとセッションの合間にみなさん挨拶してくれる。「元気?」みたいな感じで「久しぶりに会ったね」とか言ってくれる時に。How are you?系のことを聞かれたと。
そしたら自分は相手が想定していない答えをどうもしていたみたいで、相手が固まるっていうコメントをしてて。それを訳す方はちょっと訳しにくいんですよねそういうのって。
ヘッドフォンからそういう話が出てきても、どうだったかっていうと、向こうからはHow are you?系のシンプルなことを聞かれたのに、自分はFine, thank you.とか言っておけばいいのにSwimminglyって言ったんだって。
でしょ!?今3秒くらい固まりましたよね?Swimminglyって言ったら向こうがすごい目が点だったらしく「そら、そうだろ」と思ったんだけど。そんなことを小噺にしているんだけれども。もちろん私は聞き取って訳しましたけどね。
今みたいな感じで、シンプルに言っておけばいいものを、イギリス人の言い方でややこしく言ったばっかりに、っていう。
イギリス人みんながこんなややこしい言い方をするわけじゃないんですよ。
やっぱりちょっと知識階層っていうの?どこどこクラスっていうのは言及は避けますけれども、そういう人たちがやっぱりそういう、単純に言わないでちょっとよくない言い方をする気がするんですけど。
そうなんだ。じゃあさ、挨拶聞くだけでこの人はこれぐらいの階級だとかって判断できるんですか?
私なんかよりやっぱりネイティブの人はもっとわかるし、「コイツすかしてるって」。コイツって失礼ですけど、すいません。多分わかりますよその感じ。
こういうこと私今まで経験ないですけど、例え話ですけど日本で「初めまして、こんにちは。〜です。」と言った時に「ごきげんよう」とか言われたら「は?」って思いません?
「ごきげんよう」って言われたら確かにね。それは思う。
みたいなね。ありますよね、極端な話。
そんなような、噛み合わないというか要はレジスターのレベルが合わない…レベルのことをレジスターって言うんだった。失礼しました。今のOxymoronでしたね。Oxymoronって何て言う?
重言って感じ?重言みたいな感じ?そういうことです?
頭痛が痛い、みたいな感じですよね。失礼しました。
馬から落ちて落馬して、っていう、みたいな感じですよね。
すいません、話が逸れましたけどもそういうレベル、会話の、向こうが振ってきたキャッチボールっていう意味では球とグローブのレベルが合わないじゃないけど、みたいな受け答えをしたなって感じはしますよね。
じゃあ外国人が英語学ぶ時にね、外国人が挨拶言うでしょ?それは外国人だなっていうくくりになっちゃうわけ?それとも、例えば里英さんの挨拶を聞いてイギリス人は「この人は階級の人だな」と思うのか、あるいは「日本人だな」と思うのか。挨拶を聞いて。
私のことは東洋人と思ってると思いますね。
ただよくあるのは日本人だけではないんでしょうけど極東の人って明らかに外国語アクセントなんですね。強いですよねアクセントが。訛りが。
外国語の影響が強いというつもりでいると、おそらくはなさんもそうだと思うんですけど割とこう自然なリズムとか自然なイントネーションで話されると「あれ、英語はどこで勉強したの?」だったりだとか、それより多いのは「イギリスで育ったのかな?」ぐらいの感じ、最初は。
じっくり話していくとたぶんわかるんですよ。いわゆるイギリスで私小さい時から生活しているわけではないので。そうすると、友達同士の言い回しってあるじゃないですか、砕けてる。そういうのがたくさんボキャブラリーがあるわけではないですから、割と改まった言い方をしてると思うんですね私。
なのでそれはあるんじゃないかなという想像なんですけど。はなさんなんかもやっぱり割と自然なイントネーションだったりアクセントで言われると向こうもそういうつもりで話してきませんか?外国人に話しているつもりではなくて。
うんうん…外国人っていう感じではないですね。でも私のことアメリカ人と思ってはないと思うんだけど。日本人とも思ってないと思う。
そっち?国籍とかを超えてしまった存在になったっていうことなのかと思った。そうじゃなくてそっち?
いるじゃないですか、でも、現地で育って見た目は完全アジア人だけど完全アメリカ人だよ、みたいな人もいっぱいいるじゃないですか。
うん、でも話し出すとやっぱり日本人だってわかると思う。
やっぱりネイティブスピーカーではないからね。だからところどころそういうのわかるんじゃないですかね?
うん。そうするといわゆる、一言で言うところの日系アメリカ人だったりとか日系イギリス人っているのかしら?今ものすごく違和感を感じたんだけど、日系イギリス人とかって。まあいるんだろうね。そういうこっちで生まれ育ったような人…
あの人ちょこっとっていうかある程度日本語わかるみたいなんだけど、たぶん話せないんですよね、ほとんど。っていうかあんまり話さないとかだと思うんだけど。
あのタイプですよ。だってああいう人がアメリカだったらいっぱいいるでしょ?イギリスだとそんなすごく沢山いるわけじゃないですよね。
私が知らないだけではないと思う。っていうとやっぱり、日系アメリカ人とか私たち1世でアメリカに移住してる人っていうのと違うわけじゃないですか。英語にすると混乱する表現になるんだけど、Japanese-AmericanなのかAmerican-Japaneseなのか、みたいなのってありませんか?これ。
これ困るじゃないですか。
普通Japanese-Americanって言ったらアメリカ人だし。だけど逆、American-Japaneseって言ったら別に日本に住んでいるアメリカ人とかではなくて日本人じゃない人が多いですもんね。こういう人たちって。
見かけはアジア人っていうか日本人だけど中身が白人みたいな。
そうそう…そんな感じ。もうずっと英語で話してるな、しかもずっとアメリカ英語でアメリカで暮らしてるねこの人っていうと、ルーツとしては日本だったりするんだけど。別にいいですよ、他のところでも。いいんだけれども、それこそ欧州系の人とかでもそうですよね。要はおじいちゃんおばあちゃんはフランス人ですって言ってても生まれも育ちもアメリカですとかって言ったら、苗字とか見ると欧州系だなとかフランス系だな、とかわかるけども、その程度であって「でもアメリカ人」みたいな。
「フランス人ではなくてやっぱり君はアメリカ人」みたいな感じですよね。
私の中では、イギリスの人とかがどう思うかはわからないけど、全然両親とも極東系でね,顔だけ見たらわからないんだけれども、話し始めたら「あ、この人イギリス人だわ」とかいますよ、そういう人。そうするとやっぱり感覚的にも外はアジア系なんだけれども中身は本当にそちらの国の人っていうかこちらの国の人って感じがしますよね、感覚も。
けど微妙ですけどね。そういう人が案外あんまりシェイクスピア知らなかったりするから。
人によりますけどね。偏見かもしれないけれども、そういうつもりはないです。No offenceなんですけど、中国系の友人がいて、その人日本語も英語もすごく上手なんだけど、そういう文学系の話になった時に「あ、僕わからない」って言ったんですね。その人の教養レベルとか関心の範囲の問題なんじゃないの?って言われたらそこまでですけど。
その辺が入ってない。要はその人にもよるんですけど、個人個人によって違うんだけれども。要は義務教育が仮に12年としたとする。まあ12年じゃなかったりするじゃないですか。でも一応シンプルに12年だったとすると、そのうちのどの部分をどの国でやったか、とかによって入ってる知識が違うじゃないですか。
違いますよね。例えばうちの子なんかも小学校卒業してイギリスに来たんですけども、そうすると小学校レベルの世界史はやってないな、日本史は入っているけれども、中学校から世界史が始まって、中国史とかが入ってくるわけじゃないですか。それこそ国語だったら古典とかも入ってくるんだけど、そこが入ってないんですね。なのでその辺の話はしてもわからないし、っていう。よほど個人的に興味を持ってね、そちらの文献を読むなり何かしない限りは自然には入らないから、そういう様なことがやっぱり華僑の人たちって言っていいですか?はあるんじゃないかなと思うんですよ。
あと取る教科ですよね。イギリスなんかだと必須5教科、とかって日本語だと言いますかね、5教科とかないんですよ。3教科かな必須は。数学・理科・英語。国語って言わないから、英語。
その3つは取らなきゃいけないんだけど、先ほどの話の繰り返しになっちゃうんで避けますけども、要はその段階で、課程の中で、この何年から何年のところは結構シェイクスピアだのワーズワースだの入ってくるのであれば、そこ取ってなければわからないですよね。
ずいぶん逸れちゃいました、なんの話でしたっけ?
挨拶とかの話から…
要は階級とかそういう出自がわかるとかわからないとか。
挨拶聞くだけでどれくらいわかるのかなって思ったんだけど。
お時間またいっぱいになっちゃいました。それじゃあまた今日はこの辺で。Bye!
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