こんにちは。イギリス在住会議通訳者 の平松里英( rielondon )です。
今回も引き続き、アメリカ東海岸に行った時のお話です。
レストランのウエイトレスやウエイターをアメリカではサーバーと呼ぶそうで、そういった呼び方の違いはたくさんあるようです。 また、ボストンの歴史的にゆかりのある場所の話題など、とても興味深いお話しをぜひお聴きください!
続いては英語のコーナー your life in five minutes です。
前回、前々回に引き続き、スペイン語、アルメニア語、英語の通訳者をされているマリアナさんをお招きしてお送りします。 今回はマリアナさんの趣味や興味のあることについてうかがっていきます。ネイティヴ英語での会話を、ぜひお楽しみください!
この番組ではイギリスやアメリカの英語表現や現地での様子についてご紹介いたします。 また、英語の勉強に関するご質問やご相談を受け付けています。 Webサイトのお問い合わせページ (https://www.rie.london/contact )からどうぞ!
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みなさんこんにちは。お元気でいらっしゃいますでしょうか?今週も早速始めていきたいと思います。先週っていうと、ドーナツの話をしたんですよね?
そうですそうです。ぜひ、はなさんも遠いとは思いますけど。わざわざそのために行くんかいみたいな。
「職場の人とかに頼まれて買っていく」って言ってましたもん。
ゴロゴロ入ってませんけどね。生地の中にジャガイモが入っているという。
うん。でもオールドファッションを食べると生地の味が残ってるというか、チョコレートとかとは違って生地の味そのものが味わえるのでジャガイモ確かに入っているっていう感じが…
ジャガイモのもうちょっとモッチリした感じとかするんですか?
少しします。でも知らされていなかったら他の味を食べたらわからないと思います。
日本のミスドのポン・デ・リングとかあるじゃないですか。あれぐらいのモチモチ感?
いい質問ですね。ポン・デ・リング。あ、そうかな?でもね、あれより全然ズッシリしてますよ。
アメリカは何でもね、ボリュームがあって大きいんですよね。
結構大きいと思いますね。そう思いました。お腹いっぱいです、1個食べたら。
そう。で、はなさんの本の中でも出てくる、以前この番組でも紹介させていただいたserverですね。server。
そうそう…そうなんですよ。アメリカはね、ウエイトレスとかウエイターとかいう表現は使わないで、serverって言うんですよ。
だってserverっていったら、確かにerが付いているんで人といえなくもないですけど、ITだったらserverって人ではないし。
そう!すっごい私違和感あってね、最初。だってwater serverとかね。さっき里英さんおっしゃってたみたいなコンピューターのserverとかね。人の扱いをしてないみたいな感じがして、凄い失礼なんじゃないかと思ったんだけど。でもこっちの人の感覚ではウエイトレスとかウエイターとかそういう性別をつけちゃうことの方が失礼みたいな。
うん。で、server。何でserverになったのって今でも思いますね、でもね。
だって、日本語にもなっているサーバーってあれ、ツールじゃないですか。サラダを取ったり。
そうそう。要するに物を出すっていうところがサーブなんですよね。
だって要は、言葉の転じ方からいったらその方が順当じゃないですか。
まあね。でもer付けて物にする、「〜する人」にして「serveする人」だから、出す人だからserverっていう発想になったのかなって思うけど。
ごめんなさい、笑っちゃう。それってanestheticをanesthetistってイギリスでは言うんだけれども、アメリカではanesthesiologistって言うんですってね。
anesthesiologist うまく言えたかな?
ね。みたいな。それってすごく重言なんじゃないのって思ってしまうわけ。なんか。
で、そのサーバーですけど、アメリカでと思ってたわけですよ。イギリスでは言わないしと思って。で、つい先日出張でアイルランドに行ったんですね。で、カードで決済をしました。レストランに入って。そしたら、カードで決済するマシンあるじゃないですか。
端末のありますよね。あれにね、私がこう、暗証番号を入れた後に”Please return the machine to the server.”って書いてあったの。
はな:それってさ、どっちのserverだよって思うよね?[/speech_bubble]
うん、そうだよ。なんでserverって言うのかなって今でも思う。だって私、しばらくアメリカ離れてたじゃないですか。だからアメリカ英語知らない空白の期間っていうのがあって。戻ってきてみたらserverになってたんですよ。だから最初何言ってるのかわからなかったです。浦島太郎状態。
じゃあ何年かしたら、何年かしなくても、そのうちイギリスにも入るのかもしれませんね。
イギリスでも。イギリスはウエイター・ウエイトレスですか?今でも。
職業上の性差別っていうか、性差つけないっていうの、日本でも看護婦が看護師になったりとかしたじゃないですか。
確かにそれでいうとwaitressはもしかしたら消えるかもしれないですね。Actorだってactressからactorになって両方ともactorだったりするから。
スチュワーデスはスチュワードにならないでフライトアテンダントになったじゃないですか。
あ、そうですね。キャビンアテンダントとかね。そうですよね。だったらば…
でも何でserver?いまだにすごい違和感がある。いまだにあります。
だってserveする人だからservantになるんであって。言ってみたら軍曹とかのsergeantっていう言葉があるじゃないですか。
あれもなんか語源はそこだとかって聞いたことありますよ。
なんでもerとか付けたら物。writeがwriterになったり。
うんうん…でもそのwriterだってLの方のlighterだったら物でしょ?
それ、火をつける人になったりするんですかね?昔あったとか。
わかんないそれは。ちょっと調べてみなきゃ分かりませんね。
でも変だなと思いますね。
で、七面鳥の話、先週させていただいたんですけど、そういうレストランとかに行っていて、食べ物の話をして。そのサーバーがどうとかって話から、結局クリスマスの七面鳥の話になったんですね。
イギリスだと七面鳥を焼いたりとか、七面鳥に限りませんけれども、クリスマスディナーを作るときにはYorkshire puddingっていうのが必ず付いてくるような感じなんですよ。
Yorkshire pudding?お菓子ですか?
いや、savoryですね。卵と小麦粉と牛乳。で、重曹とかそういう膨らまし粉系の物は入れなくて。単純に今言った3つの材料を、配合が決まってるんですけれども、それを泡立てて、それで型、アメリカンマフィンみたいな型があって、そこに…
goose fatかな?を、入れておいて、すごく熱々に。蒸気が出るくらい熱々にしてそれを熱しておくんですよ。オーブンの中で。そこに、このYorkshire puddingのミックス状になったもの、生地をザ〜っと入れて、一気に焼くとスフレみたいに膨らむんです、すごく。
っていう話をしたら「あ〜!」とか言って。「アメリカではpopoverって言うよ」って言われて。
あ、あるんだね〜!みたいな。厳密に言うとちょっと違ったりするらしいんですけど、それはでもバリエーションじゃないですか。家々で少し入れる物があったりとか、ハーブとかっていうことで、基本的には同じ物。
「popoverだね」とかって言われて。すごくそれも面白かったですね。
確かに土地が変わると同じ食べ物でも名前とか呼び方違ったりすることってありますよね。
ありますあります。本当に。まあそんな話をしながら、ちょっとイギリスとも似ているところもやはりあるね、って思って。で、ある日ボストンに行ったんです。
連れて行ってくれたんですけど、それでFreedom Trailっていう、散策するコースみたいなのがあるんですけど。アメリカが独立するまで、自由への道ということで、歴史的に所縁のあるところ。
独立戦争の時とかのいろんな名所があるんですね。そこをレンガで、レンガ色、あの赤いレンガ色で、要はアスファルトとかがあってもレンガが埋めてあって、そこを辿っていくんですけど。
そうそう。スポットナンバー1、ナンバー2みたいな感じになっていて。最後まで行きました。
やっぱりそういうところを見ていくと、アメリカって独立するまでっていうのは平坦な道ではなかったんだなとかですね。
そうですよね。ボストン茶会事件もそうだし、歴史でやったなとか思いながらね。やはり1つ間違えれば命がない。
賭けだったと思いますので。今はもう歴史になってしまっているから独立したものとして見てますけど。その時っていうのは、誰かが言い出してそれでどんどん気運を作っていったんだと思うので。元々はそういう想いはなかったと思うんですよ、最初は。
全然イギリス領だったわけですよね。
イギリス、English Kingって書いてあったんだけど、どのキングかわからず。
English Kingに無理矢理作らされたアングリカン・チャーチがあって、ここがボストンで1番古い教会ですとかっていう。要はイギリス国教会の教会があったんですけど。「English Kingが言ったって、誰?」って言ったら「知らない」とか言われて。
そんなもんですよね。きっとね。こっちの感覚からするとね。「誰よ?」って思いますよね、里英さんはね。
そうですそうです。「日本の天皇が」って言ってるのとはまた違う。
まあ時代背景としてはもちろんその頃なのでわかるでしょって言われたらそこまでなのかもしれませんけど。「English King」ってすごくランダムだなと思って。
すっごく漠然としてました。そんなところもスポットの中には入っていて。あとはRevere、Paul Revereっていう人の邸宅があってですね。
私も知らなかったんですけどそこに行って知ったすごく有名なフレーズらしいんだけど。”The British are coming”っていう。
”The British are coming”?
”The British are coming” 「イギリス人たちが来たぞ」っていうんで。見張っていて。イギリスの軍が、要は戦争なので「いよいよ来たぞ!これから戦いだぞ!」みたいなところのすごく象徴的なシーンなんですけど。
そんなのがあって、その人の邸宅があって、そこの様式なんか見ていると、かなりイギリス風というか。
そうでしょうね。だってボストンってすごいイギリスっぽいんじゃないのってテキサスに住んでる私としては思いますね。
やっぱりそうですかね。すごく現代的な印象でしたけど、少し現代的なイギリス、みたいな。レンガのお家が多いし。
少しそうですね。ヨーロッパの街並みというか、そういう感じはしましたね。
そうなんですそうなんです。でも初めてだったので、東海岸がね、私。
すごく刺激にもなりましたし。あと総じて印象としては、ちょっと似た感じのところを見たことあるなって実は思っていたんです。
自分の頭の中でこう、ね。
変わってると思うんですけど。それは、私アメリカの東海岸へ行くよりも何年か前にアイスランドに行ったことがあるんですけれど、アイスランドがやはり大西洋。NATOとかの会議ではよく使われている、いたっていうのがあるんだと思うんですけど。
ちょうどヨーロッパとアメリカの東海岸とが混在しているような感じなんですよ。
空港のパスポートコントロールのところでも、例えばEUとAll Passportsっていう分け方ではなくて、EUとアメリカ・カナダみたいに分かれてたと思います。
確か。今変わってればわかりませんけれど。
なのでちょっとアメリカとヨーロッパがちょうど水分量っていうか、みたいな感じなのかなと思ったので。そこと少し雰囲気が、私の中では結構似てましたね。
なんです。
突然なんですけど、この後英語のいつものコーナーに移りますけども。
12月の25日、クリスマスの日。イギリス時間の3時、ですので日本では0時ですね。26日に変わる0時になりますけれども、ちょうどイギリスでは女王のスピーチ、クリスマススピーチが行われますので、それに合わせてライブ中継というか、ライブ動画をします。ぜひ皆さんtune inしてください。
今週も英語のお時間がやってきました。”Your life in five minutes.”
今週は先週、そして先々週に引き続き、お友達の、非常に情熱的な通訳者の、そして先生でもある、マリアナ・ハラジ・アスメニアンさんにお越しいただいています。
2018年のクリスマスに行われたライブ中継動画は、『ロンドン発英語よもやま話』Facebookグループ にて公開しています。
“Your Life in Five Minutes”は有料コンテンツとなります。
有料コンテンツは現在準備中ですのでしばらくお待ちください。
この番組ではみなさんからの英語の勉強に関するご相談やご質問を受け付けています。番組内でお答えしていきますのでお気軽にどしどしお寄せください。
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