こんにちは。イギリス在住会議通訳者 の平松里英( rielondon )です。
今週は、色々な英語圏で生活する日本人の方をお招きして、その国の様子や独特の英語の言い回しなどのお話をうかがっていきます。
今回も、前回に引き続きトリニダード トバゴにお住いの、のとうみさとさんにお話をうかがいます。
トリニダード トバゴの気候や民族性、食生活などについて、興味深いお話をたくさんうかがいます。
そして、この国ならではの言い回しとして「Don’t sutudy it」という言葉について紹介していただきます。
この番組ではイギリスやアメリカの英語表現や現地での様子についてご紹介いたします。 また、英語の勉強に関するご質問やご相談を受け付けています。 Webサイトのお問い合わせページ (https://www.rie.london/contact )からどうぞ!
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番組をお聴きの皆さんお元気でしょうか?今週は色々な英語圏の国にお住まいで頑張っていらっしゃる日本人の方に特別ゲストとして登場していただいてその国の様子や独特の言い回しなどについてもお話を伺っていきます。名付けて「Youは何しにその国へ?」企画です!
前回に引き続き特別ゲストの、のとうみさとさんにお越しいただいています。早速お話を伺ってまいりましょう。みさとさん、お住まいのトリニダード・トバゴという国について、馴染みのない方も沢山いらっしゃるかと思いますので、少し教えてください。
はい。私の住んでいるトリニダード・トバゴはカリブ海に浮かぶとても小さな国です。近くにはベネズエラとか、ベネズエラをまたいでブラジルがあったりします。国の面積は大体5000km²くらいで、日本でいうと千葉県くらいの大きさだそうです。 人口は大体130万人くらいで、青森県と同じくらいの規模だそうです。
なるほど。ありがとうございます。南米にもかなり近いですもんね。
30度!?それは暑いわ!
湿度も結構あるんですか?
湿度は日によって違いますね。雨が降る日はやっぱり湿度が高くなりますけど、そうでない日はカラッと晴れて気持ちがいい日もあります。
イギリスに比べたら雨が多いんですか?少ないんですか?
どうだろう?こちらの気候っていうのが、雨季と乾季に分かれていて、大体毎年4月から12月ぐらいまでが雨季。そのあと1月から4月くらいまでが乾季っていう風になってまして。雨季の間は雨がランダムに降るんですけど、イギリスって細かい雨がシトシトシトって続く感じですよね?
こっちはザザザザザ…っていう大降りの雨が1時間とか30分とか局所的に短い時間に降るっていう感じなので。
イギリスだと傘がいらないといえばいらないような雨とか。あとはダラダラと切れ間がない感じの雨が多いですよね?
こっちの人は雨が降るとザザザザっていう雨で傘をさしてもほとんど意味がないっていうか。結局濡れてしまうので大雨が降るとと外に出ない人が多いです。
私今訊こうと思ってたんですそれ。傘をさしても外に出られなさそうなので「となると出ないんですか?」って訊こうと思ったんですよ。ちょっと危ないですよね?車に乗って移動するといっても。突然水浸しになるわけですよね?
はい。やっぱり雨が降ると車も渋滞するので人によっては例えば2時にお茶しに行くという予定があったっていっても例えばその時点でスコールが降りだすと「ごめん、雨が止むまで延期しよう」みたいな感じになったりします。
それすごいですね。そういう歌があったと思うんですけど。雨が降ったらお休みになる学校。
島が違いますけどね。童謡ですね。知りません?その歌。
大丈夫です。でもそんなのが。雨が降ったらお休みで、日暮れの前に寝てしまう。それは言ってないですけどね、みさとさんね。そういう。
私はその歌大好きだったんですけどね。雨が降ったらない学校ってどうなの?って思ってたけど。こういうことですよね?だから。
もう切実ですよ。それは切実。大変大変。
そんなトリニダード・トバゴなんですけど、食べ物とかはどうなんですか?
食べ物はすごく色んな種類があると思います。なぜかっていうとトリニダードの民族はかなり多様なんですけれども、国の中で大体4割くらいがアフリカ系の方々。で、また別の4割がインド系の方々。あと残りが中華系。華僑の方々が1割ぐらいと、あとは白人の方々とか。あとはシリアとか、アラブから来てる方も…
中東から。なるほど。
少しマレーシアと似てるんですかね?そういう民族というか、文化も交差点になっているところは。
そうですね。結構本当に色んな人が、日本みたいに日本人といえばアジア人だけ、みたいな感じじゃなくてトリニダードリティはアフリカ系の人もいるし、インド系の人もいるし、白人系の人も中国系の人もいるってことで、かなり多様になってますね。
なるほどね。マレーシアの場合は最もアフリカ系の人はマジョリティではないですけれどもね。マレー系の人、中華系、それから香港とかから来てる人が多いって言ってましたかね。あとは中東の人もいればインド系も多いですよね、マレーシアはね。という気はしましたけれど。なるほどね。
食べ物は全然困らないですか?特に「これは日本人にもオススメ」とか。みさとさんが個人的にでもいいので好きな食べ物とかあったら教えてください。
好きな食べ物はまずとりあえずカレーをこっちで食べるんですけども、こっちのカレーはインド系の人が持ち込んで食べるようになったんですけども、やっぱりインドほどスパイスが手に入らない。
トリニダードのカレーにはカレー粉と、あとスパイスあってもジーラって、日本ではクミンと言うみたいなんですけど、クミンを入れたり、あとはあってもサフロンパウダーみたいなのくらいしか入ってないのでインドのカレーに比べるとちょっとあっさりしてるかなって感じで、カレーでよくあるのが鶏肉と入れて。具も鶏肉だけとか。あと鶏肉とジャガイモだったり。
じゃあ玉ねぎなんかはみじん切りにしてソテーにした感じなのか、それともスライスしてそれをソテーした感じなんですかね?それともおろした感じなのかな?
みじん切りにして入れてますね。でもやっぱりみじん切りにして鶏肉と一緒に炒めて水足して煮込んでいくので、ほとんど見えないというか。日本のカレーみたいに、日本のカレーって玉ねぎを結構大きく切りますよね?
そうですね。ご家庭にもよるでしょうけど。結構玉ねぎが存在感ありますよね。
ですよね。あんまりこっちのカレーだと玉ねぎの存在感はないですね。
なるほどね。なんで訊いたかというと、私の知り合いにカリブではないんですけれどマダガスカルの人がいて。その人がお料理が上手でね。
私の恩師の旦那さんだったんですけど、お宅にお邪魔するとその旦那さんがご飯を作ってくれるんですよ。
そのご飯が今みさとさんがおっしゃったようなカレーだった。
それで玉ねぎのことを訊いたんです。
あんまりスパイシーじゃないカレー。でもすごくおいしかったですね。エビとかでしたよ。エビとかお豆とかだった。
へ〜!何が入ってたかな?生姜がたくさん入っていて、エビでしょ、それから玉ねぎ、ニンニク、スパイス系はターメリックか。ターメリックとクミンくらいじゃなかったかな?
すごく黄色いカレーでしたね。
そのカレーは例えばエビが入ってるカレーは色々お豆とかも一緒に入ってるんですか?
入ってます。エビだけでした。エビとソースで終わり。ココナッツミルクが入ってるかな?
そこが違うかもしれませんね。でも最初は私すごく新鮮。自分にとっては。新しい体験だったんですけれど。なるほどね。じゃあトリニダードの方もカレーを召し上がるということで。ご飯で食べるんですか?
トリニダードではカレーを食べるときにお米で食べる人もいますし、あとはインドカレーとかでよく食べるナンみたいなものと一緒に食べる人もいて。これはトリニダードではロティって呼ばれているんですけれども。
折って食べたかな?なんか丸っこいのが、パンが出てきますよ。美味しいですよね。
とりあえず顔の大きさくらいはあって、それをパタンパタンと2回くらい閉じて。
そうだったかな?そのぐらいだったかな?でもそうかもしれませんこちらでも。私が思い違いしてるのかも。でもとにかくロティってメニューにありますよね。
へ〜そうなんですね!ふ〜ん。それはおもしろい。
じゃあまた、トリニダード・トバゴならではの表現を伺っていきたいと思います。どんな表現がありますか?
今日ご紹介したいのは”don’t study it”っていう表現です。
”Don’t study it” 「勉強をするな」ということですか?
ちょっと似てるんですけども、こちらの方々は例えばお友達とご飯とかに行ってどっちが払うかっていうことになったときに「今日は私が払う」みたいになって、もう1人の人が「え〜そんな悪い悪い。今日は私が払う」みたいな感じで折り合いがつかないときに”don’t study it”「大丈夫、気にしないで。僕が払う」みたいな感じで”don’t study it”っていう言葉を言ったりします。
そうですそうです。「深く考えないで」っていう感じで、例えばそういう誰かが自分に何かいいことをしてくれる時に遠慮してしまっている人に対して「気にしないで」って言うこともできますし、あとは何か失敗をしてしまって深く謝って、何回も謝ってる人に対して”don’t study it”「気にしないで」って言い方をすることもできます。
日本でも全然使えそうっていうか使えなさそうですけど、この発想はあった方が良さそうですよね。
ね。「深く考えないで」っていうのをサラっと言える雰囲気はないかな。確かにあんまり。イギリスだったら色々ガタガタ言って「もううるさいわね!もういいから!」みたいな時は”don’t fuss”って言ったりします。
でもそうではなくて「もうそういうの大丈夫大丈夫」みたいな「気にしないで」みたいな感じだったら”honestly, nevermind”とかそんな感じですか?
例えば。でもいいですね。”don’t study it”
no problemみたいな感じですよね?no problemだったらみなさん知ってると思いますけど。これはいいですね。ぜひ使っていきましょう。私もこれから使おう。”don’t study it”[/speech_bubble]
わかってもらえると思います。おもしろいですね本当。今回もね、特別ゲストで、のとうみさとさんにお越しいただきましたけれども。次回はまたご登場いただきます。
今回もトリニダード・トバゴならではの表現でお別れしましょう。
Laters!
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