こんにちは。イギリス在住会議通訳者 の平松里英( rielondon )です。
今回は、海外でも人気の、整理整頓アドバイザー「こんまりさん」こと近藤麻理恵さんについてのお話です。
実際にこんまりさんとお仕事をした時のお話や、イギリスでのお片付け事情についてなど、興味深いお話をぜひお聴きください!
この番組ではイギリスやアメリカの英語表現や現地での様子についてご紹介いたします。
また、英語の勉強に関するご質問やご相談を受け付けています。 Webサイトのお問い合わせページ (https://www.rie.london/contact )からどうぞ!
https://www.rie.london/wp-content/uploads/2019/02/rie054.mp3
みなさんいかがお過ごしでしょうか?
私結構テレビを見る時間ってそんなに長くないんですけど。でもこれは気に入ってるって見ているドラマシリーズとかあるんですけど、はなさんは?テレビとか見ます?
いや、私あんまりテレビって見ないんですけれども。でもまあ、話題になってる作品とかね。私は見ないんですけど、この間そういえば教えている学生が結構日本の作品とかもこっちで見られるようになってきたって言ってて。1人はテラスハウスを7時間ぶっ通しで見たって言ってたし。あとそれからNetflixでね、こんまりさんのリアリティ番組みたいなので、結構人気が…
そうそう。そういえば里英さんってこんまりさんの通訳者さんだったことありましたよね?
イギリスで片付け本が出る時にいらしたんですよ。旦那様とね、一緒に。
で、出版社の担当者の方とかもいらして、諸々。エージェントの方とか、結構大所帯ですよね。別にこんまりさんに限らずそういうものだと思うんだけれども。
で、こちらの女性に人気がある雑誌でRedって、赤いレッドね。R E D。Redっていう雑誌とか、そういうところが主催する読者向けのイベントとかあるじゃないですか。
それとかTwitterの本社で、ライブでTwitterのストリーミングをやって。その時にお片づけの話をする。
長方形に畳むっていうね、デモンストレーションをその時にしたりとかしてたんですけど、そういうのの随行と、イベントのための舞台でやったりとか。サイン会もあったりするんで。そういう時も守護霊っていうか背後霊みたいにくっ付いてやった。ベタッと。そうそう。こんまりさんね、面白いんですよあの人。
私も晴れ女なんだけど、彼女も晴れ女で。1週間ぐらい、1週間もないかな?4日5日べったり一緒にいたと思うんだけど、1回も降らないんですね。イギリスでですよ!
イギリスで、夏でもなくて。
旦那さんと一緒だった時に「こんまりさんってすごく晴れ女なんじゃないですか?」って言ったら「どこ行っても晴れますよ!雨降らないです」って。で、「予報が雨でも雨降らない」って言ってた。やっぱり。
そうなんですよ。多分お忙しくて、マネージャーを兼ねてらしたでしょう?今はわからないですけど。で、ずっとお家のこととかもずっと付いていられるときは付いていて。それ以外ずっと交渉とかされてたと思うので、お忙しかったと思うんですよね。で、到着されてすぐからちょっと調子がおかしいとかっておっしゃってて。大変でしたよ。
そうですか。結構ハードなスケジュールだったんですね。
ですね!もう全然。だから表舞台に出てる時以外は車で移動してますから、地面に足をついてないんじゃない?っていうぐらいですね、こんまりさん。
本当に。それで、読者の中でお宅お邪魔します、みたいなお宅訪問があったので、そこで。今ちょうどNetflixでやっているのは本当に色んな人のところにお宅訪問で行って、そこをお片づけ一緒にやるってことだと思うんですけどね。ああいうのが何件か行きましたね。
ね!
イギリスの場合は古くからのものを捨てないで大事にしている。自分の親戚でもそうだし、おじいちゃんとかおばあちゃんとかおばさんとかが持ってたなんとかって物を持っているっていう人が多いっていう。そういうのはお話されてたと思いますけど。古いものを大事に。
うん。そういう気はしますね。うちでもやっぱりそうですよ。夫なんかは捨てられないものが沢山ありますね。
それは引き継いで来たものとかそういったのが多いんですかね?やっぱり。
例えば銀器で1セットで、それは100年前から受け継いで来た物だとかそこまでのノリではなくて。亡くなったおばあちゃんが持ってた花瓶、とかそういう感じですよ。
そういうものが多いですよね。で、この間イギリスで、そういう物を預けられる倉庫ってありますよね?貸し倉庫っていうのかな?が、大炎上してね、みんな燃えちゃったんですよ。
すごく問題になってたんですけど、そういう土地柄だから余計に思い出物っていうのをみんなそこに入れてるんですよね。
おそらくあれ放火だったんだけど。要は自分の人生の大事な部分が消失してしまったって。だからやっぱりね、すごく。捨てられないけれども家に置く場所がない、っていう人がいっぱいいるんですよ。
ですよね。だからそういう貸し倉庫みたいなところに入れてるわけですよね。
あとはね、こんまりさんは細い。
すごく細い。ガリガリで非健康的って、不健康ってそういう意味じゃないけど、2人お子さんを産んでるとは思えないですね。
本当に細いし、背も大きくはないから。私より全然ちっちゃいんですよ。私160cmくらいなんですけど。
だから遠くにいるのかな?って思うぐらい。
すごい小柄な体だけどすごいパワフルな感じがしますけどね。
そうですね。会って話したりとかしてると特にパワフルとか、そういうこと感じたかな〜?なんか独特な雰囲気を纏った方でしたけど。
100m先からでも誰かすごい人がそこにいるとか、そんなんじゃないですよね別に。他のスターの人もそうなんじゃないかな?とか思うんだけど。カメラを通してとか作品を通してだとそういう人とかっていると思うので。そうかと思えば、もう遠くからでも「只者じゃないなこの人」って思わせる人もいるでしょうし。
そう、いると思うんですね。そういう感じじゃないけど。あとはね、印象的だった…お風呂の話だったかな?
例えばお風呂って日本でいう場合のお風呂の体験と、海外の、西洋のお風呂の体験って違うじゃないですか。
なんかこう、意味合いみたいな感じですか?要するに。
うん、そうですね。それもありますし、お風呂に入って体を洗う時に、っていったら、海外だったらバスタブの中に浸かったまま洗うわけでしょ?
だけど日本だったら湯船から出て洗うスペースっていうのがあるわけですよ。どこ行っても。っていう前提が違うとか。
あとは物を捨てる時に「ありがとう」と言って、とか。本当に思ってサヨナラするとかいう感覚はすごく新鮮だし。日本人からすると、結構みんなやらないかもしれないけど割と物事に感謝をする。「いただきます」という言葉一つを取ってもそうだし。八百万の神でね、命の宿るものから感謝の念を持ってっていうのが文化の根底にあると思うんだけど。毎日じゃてなくても。それはないわけですよ、西洋の人には。
かえってそれを言葉にされて説明されるっていうのが新鮮なんだろうなっていうのは思います。
でもそこも、こんまりさんにとっては当たり前だから。あの人お宮でアルバイトしたりとかしてるじゃないですか、学生の時に。お宮でバイトとかしてるから、物を清めるとかもそうだし、様々なものとか、もちろん人もそうだけれども、感謝の念を持つっていうのがデフォルトとしてあるわけですよ彼女は。だから自分にとっての当たり前を第三者に説明するってなると、客観的な視点で掘り下げていかないと通じないから。そこの部分こそが体験だし、彼女の。お片づけを通しての体験だし、日本の文化の結構ハードコアな部分が感じられるんだと思います。
日本文化が好きという人はもちろんだし、そうじゃなかった人でも、ものすごく新鮮なんじゃないかな。
ただそれをね、何事も「勿体ないから有り難がれ」とかって上から目線で言われても入らないじゃないですか。心の中に入って来ない。
自分が「ここのスペースなんとかしたいし、物とかどうしよう」みたいな時に「ときめくものを残すんですよ。それはどういうことかというと…」みたいな感じで入ってくると、段階的だから、ちょっと先へ行っては見える、もうちょっと先まで行ってまたちょっと見えるみたいな風になってないと人間って学習が進まない気がするんだけど。ただ頭で理屈でわかっても「わかったわかった、うるさいな」みたいな。感じになるけど、これだと本当に自分の体験。目の前にあるのは自分の物ですからね。
大体ね、私も片付けやってみてそうだったんですけど、こんなに物いっぱいあるんだ!って本当に思うんですよ。この罪悪感とね…
そう。私あんまり物買わないと思ってるんだけど、自分は。ほら、安いから買っちゃおう!っていう感覚とかってあるでしょう?人によっては。私ないんですね、そういうの。たった100円だから買っちゃえ!いいじゃん、もしあれだったら捨てれば、みたいな感覚は持ち合わせていないので、本当に「これ欲しいな。こういう風に使えるな。こういう風に使おう。」と思った物を例えば100円じゃなくて1000円でしたと。それで安いお店行けば全然100円とかでもあるかもしれないんだけど、自分の好きなもので気に入ったものが現れるまでは買わないし「これ!」と思った時に買うと思っているんだけど、自分は。
それでも「え!こんなにいっぱいあった!完全にその存在を忘れていたよ」っていうものとかいっぱいあってね。
じゃあ里英さんは、こんまりメソッドでお片づけをしたと。
です。と言いたいんだけど。ちょっとこれ、次に持ち越していいですか?
関連