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翻訳のキモかツボか!? “I think this is a terrible answer.”

イギリス在住通訳者の平松里英(rielondon)です。

“I think this is a terrible answer.”

ある質問に対して、誰かが答えた内容が、答えになっていなかったのか、不十分だったのか…。

パッとググッってみると(Weblio)意味がいくつかあるので、このなかの3番目、4番目あたりの意味として進めます。

直訳すると例えばこんな感じ。

「わたしはこれはひどい答えだと思います。」
これがビジネスレターで、書き手は顧客に当てて書いているというシチュエーションだと、どうなるか。
「ひどい答え」。「ひどい」「答え」って何?ここで日本語の訳語から解釈を広げてしまうと危険です。「ひどい」ことを言われたの?と誤解してしまうリスクがあります。

すじとして「答えとして納得がいかないものであった」ととらえる。その線からは逸れないで、発想を広げる。
 
状況設定をちょっと変えて見てみましょう。
 
1.映画やドラマのセリフで出演者がともだち同士だったら。
「なにその答え、サイテー!」とか、
「その答え、最低だわ」とか…。
 
2.ニュースの原稿だったら、どうでしょう。
リポートのなかで出てきたとしたら、
アプローチを変えて、(ネガティブな形容詞+肯定文)はイコールで結んで数学的に移項すると、(ポジティブな形容詞+否定文)とすることもできます。
 
つまり、「ひどい」+肯定文 という構造をひっくり返して、「ひどい」の反義語+否定文 という構造にすると、
「これは、いい答えとは言えません。」
 
とりあえず行けそうです。この方法はいつでもうまくいくわけではないですが、ここは大丈夫そうですね。
 
つぎに、構造は変えずに「これは、答えとしてはひどいものです。」はどうでしょう。場合によっては行けそうな記がします。
 
ではもし、文の最初にpersonallyがついていたら。
 
Personally, I think it is a terrible answer. 
 
Personallyは、ここでは単に「個人的に」だけでなく、
「私個人の意見であり、つまり絶対的あるいは一般的な事実しての発言ではありません」というような意図を汲む必要があると思います。
 
はっきり言うと、「この答えは、答えとして悪い」と批判している。明らかに批判しつつ、あくまで「私」ひとりの意見だ と “声の大きさ”(発言の責任所在)を限定しています。
 
こういうレトリックは、英語ではよく聞きます。問題は、そのまま日本人に通じるか。人にもよるかもしれないが、情報としては理解できても、その心は「Lost in translation」してしまう可能性もあると思います。
 ちなみに、これは「言外の意味」に入るかどうか。どう思いますか?

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