こんにちは。イギリス在住会議通訳者 の平松里英( rielondon )です。
前回話題に上がった、ヘンリー王子とメーガン妃の結婚式のパレードに関連して、今回は女王の誕生日パレード(戴冠を記念するパレード)のお話しです。
パレードの騎馬隊のお話から、その他の軍隊の成り立ちやパレードの裏話など、歴史も交えお話ししていきます。
伝統あるイギリスならではの興味深いお話が盛りだくさんです!
そして、先週にひき続き、特別企画として、クイズを用意しています。
番組内の問題をお聴きいただき、下記要領でご応募ください。
【クイズ応募方法】
①お名前②メールアドレス③住所④答えを明記のうえご応募ください。
応募方法は3つあります!
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ザワザワって。これね、どうしても消したいんだけど、静かにしたいんだけど、大変ね、聴いてる方には申し訳ないんだけど、鼓笛隊が練習してるんですよ。
実は私住んでるところが兵舎なんですね。この時期女王の誕生日パレードの練習で、この音がしないのは夜間だけ。
本当の誕生日は4月なんですけど、要は女王の戴冠式があったのが70何年前の6月なんですって。なので通称女王の誕生日パレード、Queen’s birthday paradeっていうんだけど、正式にはTrooping the Colourっていうんですね。
そう。日本語で言うと軍旗敬礼分列式っていうらしいんですけど。
でしょ?すごくこう、Troopingって、Troopって言われてもよくわかんないんだけど。内輪の人はみんなThe troop、The troopって言ってるのね。
軍隊の中。そうそう…Trooping the Colourっていうと、近衛師団っていうのかな?
色と思っちゃうでしょ?辞書の1番上にColourって引くと見出しが色なんだけど、そのちょっと下の方に行ってもらうと軍旗って書いてあって。
軍旗のことColourっていうんですよ。同じですよ綴りは。
そうそう…連帯ごとに軍旗がありますから、毎年今年はこの連帯っていう風に決まっていて、その軍旗が出てきてそこに対してみんなで敬礼をする。敬礼でもただ気をつけをして敬礼をしてるっていうんではなくって。これはパフォーマンスという言い方をすると語弊があるかもしれないですけど。まあちゃんとチケットも。何人ぐらい来んのかな。うちは関係者なんでもらいますけど。そうじゃない人は普通に買って、見に来るものなんですよ。王室関係者とか軍隊の関係者とかが多いですけど。あんまり一般の人まではチケットが行き渡らないかな。でも一般の人も要はそのHorse Guards Paradeって場所があるんですけど、ダウニング街っていったらわかりますか?
でしょ。官邸がある10 Downing Streetっていうダウニング街の。あの裏っ側なんですね。真裏。なんで、首相官邸から、直接外とかから介さないで入ってくる、直接の、通路とも言わないな。アクセスがあるんですよ。だから始まる直前になると首相と首相の招待客っていうのはそこから入って来るんですけど。
そうそう。そういう催しがあるんですよ。ちょうどそこの会場は練兵場みたいになってて。観光客が騎馬隊のお馬さんに乗って衛兵で護衛しているところをみんな写真撮りに来るところありますよね、ロンドンで。あそこなんですよHorse Guards Paradeって。
あそこの表だけで皆さん多分帰られるんですけど、表だけじゃなくて中にちょっと入ってくると広場みたいになっているんですよ。運動場みたいに。校庭みたいになってるんです。そこを使ってやるんです。
そうそう…簡単に言うとね。で、その中で連帯っていうと近衛師団の中にはどういうのが…近衛師団ってHousehold Divisionっていうんですけど。
Household Divisionっていうと近衛師団っていって、女王に一番近い人たちっていったらいいのかな。軍隊の中で。近衛なので、要はChanging of the guardっていって、衛兵さんたちはみんなこれ。簡単に言うとですけどね。衛兵さんで交代をするのにどういう人たちがいるかっていうと、歩兵が5連帯あって騎馬隊が2連帯あるんですよね。で、騎馬隊の2連帯の方は前回ハリーの結婚式の時にちょっと触れましたけど、Blues and Royalsっていうのが1つあって。順番間違えましたけど、まあいいや。もう1つがLife Guardsっていう。この2つはお馬さんに乗ってるんですよ。
そうそう…。だから帽子も、黒い熊皮の帽子ではなくて、ちょっとフサフサっとしたやつ。金属の鎧みたいな感じの、ヘルメットっていったらいいのかな?上に長い。ああいうのをしてて、フサフサの色が白だったり赤だと思う。違うんですよ。連帯が違ってて。じゃあ歩兵の5連帯はっていうとGrenadier Guards、擲弾兵っていったらいいんですかね。Grenadier Guardsが1つ。でColdstreamでしょ。次がScots Guards。これScottishじゃないんですけどね。
なぜかScottishとかいわないでScots Guardsっていうんですけど。次がIrish Guards。で、Welsh Guards。Welsh Guardsが1番若いんですよ。3年前かな?に、やっとCentenaryっていって100年記念式典があったんですけど。
そうですそうです。その3年前にちょうど軍旗も新しいものを女王様からいただいたので。その式典がウィンザー城であったんですよ。
そうそうそう…それうちの、内輪ごとで大変申し訳ないんですけど、それがうちの関係なので。私なんですけど。ちょうどこの間結婚式で使われていた場所があるんですね。そういうちょっと大きなイベントとかがあると使って、そこに女王様がいらっしゃるんですけど。芝生の広場があるんですけど、そこでやりましたね、行進があって。Presentation of New Coloursっていったかな。あって、行きましたよ。それも軍関係の…
でね、このHorse Guards って言ったじゃないですか。Horse Guards と騎馬隊。騎馬隊のことHorse Guards と思っている人がいるんだけど、詰めてる場所がHorse Guardsっていうのもあるんだけど。騎馬隊のことCavalryって言うんです。
Horse Guardsは場所の名前なんですよ。Horse Guards Paradeっていうあそこの場所のことで。ちょうど海軍の諜報部とか、海軍の本部もあそこにありますわ。ちょうど。そこんところ。あそこの場所のことをHorse GuardsとかHorse Guards Paradeって言うんですけど。普通に馬に乗ってる連帯の人たちは騎馬隊じゃないですか。それはCavalryって言うんですね。
まあラテン語ですよね。そうそう。スペイン語でしたっけ。スペイン語で馬のことCaballoって言いますよね。
フランス語だとChevalって言うじゃないですか。その辺かなって思うんで、その辺の語源だと思うんですけど。Cavalryっていって。歩兵の人たちがFoot Guardsっていうんですね。
それを知らないと、Horse Guardsって聞くと騎馬隊のことなのかなと思っちゃうみたいな。
ね、思います。私もそういうの最初は知りませんでしたから。特に歴史が得意でもないし。その歴史が得意でもないって話で行くとですね。例えば海軍だったらRoyal Navyっていうでしょう?で、空軍だったらRoyal Air Forceっていうじゃないですか。ArmyはRoyalがつかないんですよ。
市民戦争がありましたよね、昔。Oliver Cromwellって。
あ〜、Cromwell。うんうん…世界史で出てきましたね。
チャールズ1世が結局負けて、首を切られちゃったじゃないですか。その首を切られた場所はHorse Guards Paradeなんですけどね。
そこに大きな時計があるんですけど、時計の文字盤の所に穴が開いてるんですよ。1つだけわざと。
そこの穴をよ〜く見ると穴が開いてるのわかるんですけど、その時間がチャールズ1世が処刑された、斬首された時間なんです。
そうらしいです。歴史が好きな人はイギリス人みんな知ってるらしい。
誰も彼も知ってるわけじゃないけど、まあちょっとその辺心得があるよねって人は知ってる話みたいですよ。
そうやって思ってね、観光の時に行ってみてもいいかもしれない。あれだ!って思うかもしれない。そんなとか、あとは市民戦争の時に王様側につかなくてCromwell側についた人、ついたのがArmyだったんですよ。陸軍がそっちについちゃったんで、結局王政復古したあとでも、チャールズ2世で王政復古したじゃないですか。その時にもRoyalは戻せなかったんですよ。戻せなかったっていうかRoyalになれなかった。今もBritish Armyという呼び方でずっと続いてるっていうことなんですよね。
そうなんです。で、わたしは関係者ってのもあって10年欠かさず。今年で10年になりますけどね。毎年Trooping the Colourに行ってるんですよ。ずっと変遷見てきておもしろいですね。毎年倒れる人がいるんですよね。
服も暑いし、帽子、熊皮帽被ってるとあれも暑いんですよ。黒だし。
でしょ。暑そうでしょ。ぶっ倒れちゃうんですよ。特に若い人。熟年というかもう経験積んできた人は結構倒れないんですけど。コツがわかってる。抜きどころもわかってるから。なんだけど、何十人って倒れますよ。バタバタ。わかんないですけどね。別に観客とかそんなに気づかないですけど。終わって帰ってくる時にその辺に血が地面にある。結局前にバッタンって倒れるから。
そうそう…今は軍楽隊の中は女性もいますしね。女性倒れたっていうのあんまり聞いたことないですけど。普通の軍隊の方はいないですけど。
長身の人もいるんだけど子供みたいにちっちゃい子も多いので。知らない人は「なんか小ちゃい子が混じってる」って思っちゃうみたいですね。そうじゃないんだけど。ボチボチいますよ。何年ぐらい前に入るようになったのかな。そんなに昔からじゃないですよね、女性が入るようになったのは。20年いかないんじゃないかな。ちょっとこれは確認してみないとわからないんですけど。だったと思います。それで2年前くらい前かな、日本でもニュースになったと思うんですけど派手な倒れ方をした人がいて。っていうのはすごく目立つところに立ってたんですよ。要はそこが持ち場で立ってたんだけど倒れちゃった、バッタン。さすがにそれはちょっとニュースになったっていうか。ありましたけど。別にあれはあの年だけじゃなくてバタバタ倒れるんですよ。
必ず一定数というか多い年とそうじゃない年とありますけど。倒れるんです。
そうですね。あと隊によっては、内輪の話で申し訳ないですけどうちWelshなんで。Welshって一番若い隊だって申し上げたじゃないですか。ずっと順番に行進してきてHorse Guards Paradeの中で自分の持ち場の場所に連隊が一個ずつ固まって、連隊だけじゃないんだ実は。他のいろんな、言い出し始めるとこれだけで何分もかかっちゃうんですけど。いろんな他の隊があるんですよ。近衛連隊だけじゃなくて。
そういうのもみんな来るんですけど、だから軍関係、海軍から何からみんなこの日って集まるんですけど隊がね。まず近衛連隊はHorse Guardsの中に集まるじゃないですか。最初に来て最後に出て行くんですよWelshって。最初に行進してきて配置について、次の連隊がまた来て。自分たちの区画に整列するじゃないですか。順番に更新してきてみんなが。これが全部揃ったら今度は王室の人たちが入ってくる。で、最後女王様がいらっしゃるっていう感じなんですけど。
すごくイギリスっぽいですよ。やっぱり素晴らしいなと思うのは、アン王女って乗馬がすごく得意でオリンピックで金メダルでしたっけ、なんですけど彼女が軍服を着て馬に乗って颯爽と現れるとですね、馬がちゃんと連れてっていうか、乗ってだね。まあ所定の場所があるんですよ。そこに行くとですね、馬がピタッと動かない。前の馬、馬が変わったんですよ数年前に。なのでちょっと違いますけど、その前にずっとアン王女が気に入ってた馬は首振ったりしないの。ピタッと動かない、2時間。
そんなのとかも見られるから、幾つか楽しみ方があって。な感じなんです。
そうですね。ちょっとこの辺でクイズいきましょうか。
毎年Trooping the Colourっていうと、担当というか、その年の軍旗を掲揚するっていうか、使用される軍旗とか、隊が変わる。持ち回りになってるって話をしたと思うんですけど、2018年6月9日にありますけども、この年の連隊はどこでしょう。
これをクイズにしたいと思います。これをね、答えを募集しています。応募していただきたいんですが、応募方法はこの番組のFacebookグループがあるのでそこで投稿していただく。あるいは私のブログかホームページでですね、問い合わせページがありますのでそちらの方に記入していただくという形で回答をいただく。3つ目のやり方としては平松里英のTwitterアカウントがありますのでそちらの方でツイートないしはダイレクトメールをいただくという形でも受け付けております。よろしくお願いします。
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