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029.同調圧力という表現についての話、通訳者・翻訳家になったきっかけの話

イギリス在住通訳者の平松里英(rielondon)です。

今回はまず「同調圧力」という表現についての話題です。
「ピアプレッシャー」の対訳なのですが、日本語での表現になるとニュアンスや言葉の重みがかなり違ってくる、というお話しです。

続いては質問コーナーで、2人が通訳者と翻訳家になったきっかけについてのお話しです。
日本語と英語に関係した様々な経験やお仕事を経て、このお仕事についたそうです。
お仕事についてのお話しはとても奥が深く、特に英語を勉強されている方には、ぜひお聴きいただきたいお話しです!

この番組ではイギリスやアメリカの英語表現や現地での様子についてご紹介いたします。
また、英語の勉強に関するご質問やご相談を受け付けています。
Webサイトのお問い合わせページhttps://www.rie.london/contact)からどうぞ!

里英
こんにちは。ロンドン在住、会議通訳者の平松里英です。
はな
こんにちは。翻訳者のランサムはなです。
里英
今週はこの間ね、ちょうど面白い表現だなっていうことで「同調圧力」という言葉に出会ったので、ちょっとお話ししたいなと思って、選んだんですけど。まあこれ英語で言うと普通にpeer pressureじゃないですか。
はな
うんうん…
里英
peer pressureっていう言葉自体は日常的に出る表現ですよね。
はな
そうそう、コンセプトとしてはありますよね。
里英
これを日本語で同調圧力という風に見た時に私の中では新しいというか、もちろん対訳なんですけどね。peer pressureの訳語はっていうと同調圧力なんですけども、すごく違う温度というか。
はな
あ〜そうですよね。
里英
インパクトがあったんですけど、どうです?はなさん的には。
はな
英語でpeer pressureっていうと会社で同僚と足並み合わせなきゃ、みたいな程度の印象しかなかったんだけど。同調圧力っていうとズシ〜ンというか、自分の中で腑に落ちるっていうか。あ、これね、っていう感じでしっくり自分の中で、はまるみたいな感覚があって。「これって日本じゃない?」って思ったんだよね。
里英
うん、すごく思いますよね。この同調圧力、会社だったりとか学校だったりとか、いわゆる空気読めるとか読めないとか読まないとか、そういう所に繋がってくるものだと思うんですけど。空気読めよ、ってこういうことですよね。圧力ですよね。
はな
そうそう。会社の中だけとかじゃなくて社会全体に広がってるっていう雰囲気がありますよね。
里英
うん、これって特にpeer pressure、まあpressureは置いておいたとして、peerっていったときに、要は自分と同等の立場にある人たちへのこと。1人1人をpeerって言ったりするじゃないですか。それは会社で同僚っていう時もあれば、学校だったら同級生とか、同じクラスの人間だったりとかすると思うんですけど。同調圧力っていう風に言われた時に、使い手が英語でpeerって言ったら使う人もpeerなのねって感じは、私は気がするんですけど、同調圧力っていうと、使い手がPeerじゃないかもしれないなと。
はな
うんうん。もっと大きなレベルのね。
里英
それを知っていてこういう作用があることを利用することを思いついた人なんかは使えるんじゃないの?とかですね、発想が色々と広がっていったんですよ。
はな
うんうん…
里英
それがコンセプトとしては元々は同じものだと思うんだけど、peer pressureって聞いた時と、漢字で4文字で同調圧力って聞いた時のこのニュアンスの違いみたいなね。
翻訳だったら余計そうなんじゃないですか?
はな
うん、なんかそうですね。やっぱりカタカナだと言ってることはわかるんだけど、ずっしり響かないっていう部分もあるので、やはり英語は使っててもネイティブな部分は自分は日本人、日本語なので、同じこと言ってもらっても日本語で言ってもらったほうがずっしり響くこともあるし。
それもありますけどもpeer pressureだと本当に全然規模が違うよねっていう感じですよね。同調圧力とpeer pressureだったら。だいたいpeer pressureが数字で表すと2ぐらいだったら、同調圧力は10ぐらいみたいな。
圧力の重さ、感じ方が違いますよね。
里英
確かにそうですね。日本語の中であと例えばpeer pressureという言葉をカタカナでちょっと交えて話したとするじゃないですか。
その時の感覚と、同調圧力っていうキチッとした名前がついてる気がしますよね。このコンセプトとしてすごく定着しているような。その前提が与えられる気がするので。やはり言葉の持つ権威が違うと思いますね。
はな
重みも違うしね。
里英
そうですね。そういう風に見たときに、いわゆる日本で蔓延しているって言ったらいいのかな?のがこの同調圧力で、これによって結局働き方改革も進め辛ければ、その中でギブアップしていく人たちもたくさんいるわけじゃないですか。
はな
うんうん…
里英
というところの話がね、滔々と述べられていて、非常に私も膝を打ちながら読んでいたんですけど。
はな
うんうん…そうですね。
里英
でね、突然なんですが、ご質問を受けています。
はな
ほう。
里英
はい。質問コーナーに、突然ですが、移りたいと思いますけども。
「こんにちは。里英さんとはなさん、通訳者そして翻訳家ということで、お2人はどのようなきっかけでその道に入られたんですか?」ということです。
はな
きっかけ。
里英
どうやってなったんですか?っていうことだと思うんですけどね。
はな
なるほどね。里英さんはどうなんですか?
里英
私はきっかけっていうか、そもそも別に通訳者になろうと思ってたわけではないんですけど。英語はずっと得意科目っていうのはありまして、それで私大学院に留学したんですよ。北アイルランドに。
で、それから帰ってきて、ママ友で国際結婚の交流の友達で繋がりがあった人から「ちょっと手伝ってくれ」っていう感じで。その人がある通訳エージェントの人と知り合いだったんですよ。
それでお手伝いしたのが最初ですね。だからほとんど通訳する機会はなかったんです。ただ数が必要だったようなので、そこで同席させていただいて。付く人によってはすごく発言が多いので、そういう所で通訳の仕事を目の当たりにしたっていうのが最初なんですけれども。
はな
最初はボランティアね。
里英
うん。お金もらいましたけどね。でも最初はそんな感じだったりとか、あとは前の夫が外国人で、彼が日本の大学院に行ってたんですけども、その時に留学生仲間で博士課程に来てるとか、いるわけですよ。ドイツ人だったかな?ドイツ人の経済学の博士課程の人がいて、結局研究員っていう形で来てたのかな?1年とか2年ぐらいと思いますけど。その時に一緒に周っていってリサーチに付き合ってくれる人がいるっていうんで私を紹介してくれたんですよ。
はな
ふ〜ん。
里英
そこで結構その人にくっついて、いろんな日本の大企業に行って時間作ってもらって話を聞きますよね。その仕事がほぼ最初というか、その2つぐらいですね。
はな
そのお仕事はどれぐらい続いたんですか?
里英
何ヶ月かに渡ってやりましたね。それで結局出てくるものも文書化したりするのは手伝わないといけないので。そのドイツ人の研究員は日本語ができませんから、その部分は私がやらないといけないんで、それを英語にするところまでやったかな。
4〜5ヶ月あったと思いますよ、全部で。でも毎日毎日その人にくっついていってる訳じゃなくて、企業訪問がポツポツっとあって、その間でレポートというか文章を起こすというようなことだったと思います。
はな
ふ〜ん、なるほど。
里英
はなさんはどうですか?
はな
私も最初から別に翻訳者になろうと思ってた訳じゃなくて。ただ英語好きだったので。まず英語好きだったので英語の先生になりましたよね、日本でね。で、英語の先生やってたら英語をもっと勉強したいってなって、それだったら海外へ行くしかない。海外へ行くんだったらどんな仕事ができるだろうって考えた時に、自分は日本人だから日本語を教えたらいいんじゃないかって話になってそれで日本語を。海外で暮らせる訳だからね、自分のスキル使いながら。
それで大学院行って日本語教えてたんですけれども。そっからただ日本語教えたっていってもずっとじゃなくて大学院行きながらだったんで、いつかはその仕事が終わるっていうのがわかってたので。その学校にずっと日本語の先生のポジションがあった訳でもないのでね。何しようかな〜って思って。
海外に行ったら日本語を使う仕事を探すようになるんですよね。日本にいる間は英語を使う仕事になるし、海外に行くと要するに私ぐらい英語喋れる人はウヨウヨいるわけだから。そうすると人のできないことっていうと日本語になるんですよね。それで日本語の仕事を探すようになる。そうすると日本語の教師以外にもいろいろある訳ですよね。
で、翻訳会社に登録して特許翻訳のチェッカーやったりとか、あと日本語のオペレーターみたいな仕事やったりとか。とにかく日本語使える仕事をいろいろやっていた時代もあって、同時に翻訳の仕事が少しずつ増えてって。
決定的になったのはプレスリリースですよね。2年間続けて毎日毎日っていう仕事が来たので、そこから少しずつ翻訳のキャリアにシフトしていった感じですね。
里英
そのプレスリリースを2年間続けたっておっしゃってたの、何のプレスリリースですか?
はな
アメリカの日系の会社で日本に毎日毎日ハイテクとかIT関係のプレスリリースを送ってる会社があるんですけども。そこに日本語教師をやってたときに知り合った友達がそこで働き始めて、それで「記事の翻訳を毎日してくれる人が必要だからやらない?」っていって声かけてくれたのが始まりですね。全然ハイテクとかITとか私の専門じゃなかったんですけれども、もうやってって言われたらやってみるしかないですよね。
里英
ここで話戻るんですけど、1つ聴視者の人の為にちょっと言っておいた方がいいなと思ったことがあるんで言わせていただきますと、はなさんの場合はそうやってニッチなところを探していくうちに、日本では英語を使った仕事、そして外国に来たら日本語を使った仕事をして試行錯誤していったらここに至りましたって話で今伺ってたと思うんですが。
やはりね、日本にいた時は英語教えてた=英語をすごく客観的に見ていた。そして今度はアメリカに留学してきて、これまで客観的に見て習得してきた、研究してきたものを使って授業を受けながら日本語も教えていたということは、日本語をも客観的にじっくり見る機会があったってことだと思うんですよ。
はな
うんうん…互角っていうことですね。
里英
イコール学校で英語をやっていました、日本の、普通にね、学校で。それである程度成績が良かった、そして日本語という形で日本語を学んだのではなくて、国語という形で学んでアメリカに行きました、っていうパターンじゃないってことなんですね。
はな
う〜ん、なるほど。確かにそうですね。同じスキルを持ってても、なんていうか場所が変わるとどこが評価されるかっていうのは全然違うので。それは自分でも意識してなかったんですよ。だけど同じなのに日本にいると英語がすごいって言われて、アメリカに行くと日本語がすごいって言われるっていうのは。本人全然変わってないのにね。すごい不思議なことだなと思いましたね。
里英
うん、だから英語が好きだけで行くと日本語が危ないというかね。しっかりしていなかったりとかしませんか?
はな
うんうん…それは言えてますね。どっちもしっかりできないと。英語ばっかり勉強してると日本語がいつでも思い出せると思ってる人が多いと思うんですけど、英語ばっかり勉強してると日本語できなくなってきますから。
里英
そうなんですよね。本当にそこが大事だと思います。知ってる人にとっては月並みなことだけれども、英語だけとか他の外国語でもいいですけれどもそちらだけを追いかけていると結局特に私たちの場合は変換しなければいけないじゃないですか、違う言語に。英語から日本語に訳して日本語から英語に訳してとか。そういう仕事の場合にはこのポイントは外せないですよね。
といったところでお時間になりましたので、続きは来週に回したいと思います。
はな
は〜い。
里英
どうもありがとうございました。Bye!
はな
Bye!
里英
この番組ではみなさんからの英語の勉強に関するご相談やご質問を受け付けています。番組内でお答えしていきますのでお気軽にどしどしお寄せください。
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