こんにちは。イギリス在住会議通訳者 の平松里英( rielondon )です。
今回も引き続き、女王のクリスマススピーチのお話です。
イギリスで60年前からクリスマスに恒例で行われているそうです。
当時のスピーチの内容など、今聴いてみても興味深いお話が盛りだくさんです。
また、2人の今年の振り返りなどのお話もお聴きください!
この番組ではイギリスやアメリカの英語表現や現地での様子についてご紹介いたします。 また、英語の勉強に関するご質問やご相談を受け付けています。 Webサイトのお問い合わせページ (https://www.rie.london/contact )からどうぞ!
https://www.rie.london/wp-content/uploads/2018/12/rie044.mp3
みなさんいかがお過ごしでしょうか?
先週ね、クリスマスの女王のメッセージのお話をしたんですけれども、引き続き今週もして行きたいと思うんですが、昨年の女王のスピーチの中ではクリスマスメッセージを60年前に初めてテレビ放送しましたよって話があって、女王とか国王とかのメッセージ、クリスマスメッセージ自体はそこからさらに遡ること25年前に祖父が始めた。ジョージ2世が始めた。その時は60年も前ですからかなりお若い女王でいらしたんですけどもね。
その時はテレビがないから、国民が宮殿まで聞きにくるんですか?
そんな感じだったんじゃないかと思うんですよね。ちょっとこれ調べてみないとわからないですけど。ラジオはあったんでしょうか。
いやでも25年も前って、ちょっとこれ調べてみます。
だとすると、でも聴かないといけないわけだから、結局聴ける範囲の人しか聞けないわけですよね。ラジオって可能性はあるかなと思います。
王様のスピーチの王様もラジオでメッセージを出していたわけだから。
まあそういうことはあったけれども、姿が見られるようになって、それでその60年前の時はどんなスピーチだったのかな、なんて聴いてたら、今にもね、この60年経った今でも、逆に言うと今だからこそ全然時代錯誤じゃないメッセージが入ってたんですよね。
それがすごく印象的だったんですけど。ちょっとご紹介していいですか?
要はテレビ放送が始まって技術の発達があまりにも速くて、それに対してついていけないとか、不安になったり怖くなる人がいる、っていうくだりなんですけども。
そこで”Because of these changes I am not surprised that many people feel lost and unable to decide what to hold on to and what to discard. How to take advantage of the new life without losing the best of the old.”ってことを言っていて、これって今も一緒…
全然。今またAIだのマシンラーニングだの言われて仕事が消滅するだの何だの言われてますよね。そう言った時代には余計にこれが意味があるなと。
これまでもずっとこう言うことは言われて来たし、私たちも思って来たんだけれども、またコレが1つの面が増えたっていうのかな。
そう。なんかそこに続く言葉としては”But it is not the new inventions which are the difficulty. The trouble is caused by unthinking people who carelessly throw away ageless ideals as if they were old and outworn machinery.”
ね。お金もそうだっていいますよね。お金自体は良くも悪くもないけれど、それをどう捉えて、どう使うのか。
新しいテクノロジー自体は良くも悪くもないってことなんでしょうけどね。
いい使われ方もするけれども、やはり悪用されることがどうしても多いような気がしてしまいますけどね。
今年2018年、どんな年だったかっていうことも、はなさんに伺って行きたいんですけども。
60年前の、昭和33年。調べたらね、国連の安全保障理事会の日本が非常任理事国になった年なんです。
そうだった。忘れてました。っていうか生まれてない。
ちょっと意外なところでは、意外でもないかもしれないですけど、売春防止法ができた年らしいです。
日本ではそんなことやってたわけです。
じゃあイギリスはっていうとですね、マレーシア、マラヤって言ってたのねその時は。マラヤがイギリス連邦に入った。で、その60年前のスピーチでは、結構女王が”I believe”って何回か言ってるんですね。それで私はマーティン・ルーサー・キングが”I believe”のスピーチをやったのはいつだ、っていうのを調べたら、もっと後でした。
やっぱり復唱するって言うのはね、レトリックなんかの手法ですよね。意味のあるところはね。で、昨年の女王のスピーチに戻るんですけど、まあご成婚から70年っていうことで、プラチナ婚だったらしい。
でね、女王がいつ、誰がプラチナ婚なんていうのを決めたのかわかりません私。
ウィキペディアとかを見ても、載ってるんですよ。イギリスでは70年プラチナ婚。60年がダイヤモンド婚って書いてあるんですけど、これだって女王が60年とかやったからできたんではないのって私はふっと思ったりしたんです。これはわかりません。他の方でもプラチナ婚とかダイヤモンド婚ってお祝いされてるようなので。当然女王が初めてではないでしょうから。一般的に見たら70年とか連れ添ってるご夫婦はね。とは思いますけど普通はね、銀婚式とか金婚式とか。
結局ご成婚されたのが即位されてから割と近かった。なので近かったというよりは明くる年とかそのくらいの感覚だったんじゃないかな?
お祝いが続くんですよ。そういう60年とかっていうお祝いがあると。即位60年だと次の年がそのままご成婚60年。
名前は出しませんでしたけどチラッと今年のね、ロイヤルウェディング。ロイヤルウェディングと言えるのかなあれは。一応そうですけど。いわゆる次男ですからね。
それについて「新しい家族が増えるので」ってことで言及されてた。「新しい家族」が花嫁のことを言っていたのか、今年また王子様生まれてますからね。
そっちなのか両方なのか、みたいなことを思いながら聴いたような覚えがあるんですけどね。
突然!今年は随分多くのことが。この番組始まったのも今年でしょ?
あとはまあ色々ありましたよね、個人的にはね。出版もしたし。大学で教え始めたりとかもしたし。色々新しいことに挑戦する1年だったなと思いましたね。
本当そうですね。すごいと思いますよ。何ヶ月かやってらっしゃいましたよね?本も。
あれだけ分量のあるものを出されるって大変だったと思います。フルタイムのお仕事されながらだし。
本が出るまでに結局1〜2年かかってるので。すぐに書き上げたわけではないので。
まあね、どうでしょうね。珍しい類の本だと思うので、そんなに類書が多くないのでね。必要な時に手に取っていただけると嬉しいなと思いますけれどもね。
私の手元にも届いて、読み物として楽しませていただいてますけれど。
そうですね。里英さんくらいだったら英語力は心配ないから。
いえいえ、それがね、改めて「こんな風にアメリカで言うんだ」なんてね、思ってますよ。すごく。
さっきのスピーチの話でもそうですけど言葉って鮮度があると思うんですね。だから新しいものを次々取り込んでいくようにしないと、気がつくと随分古い英語を話してるとかね。そういことってあるので。そういうところでも気をつけいかないといけないんじゃないかなと思って。それも本を書いた1つの理由ですね。
そうそう…そういうのってわかんないじゃないですか。文字読んでるだけだったらね。
うん。本当に今年ね、結局半年以上なんだかんだ言ってポッドキャストの方もお付き合いいただいてきましたけども。
そうですよ。だってね、里英さんとずっとお話ししてね。楽しくお話ししてて皆さんにも聴いていただいてすごく良かったなと思います。
今年ずっとお聴きいただいている皆さんにもお付き合いいただきましたけどもまた来年もぜひよろしくお願いします。
この番組ではみなさんからの英語の勉強に関するご相談やご質問を受け付けています。番組内でお答えしていきますのでお気軽にどしどしお寄せください。
Rie London Official Siteのお問い合わせページの問い合わせフォームをご利用いただき、件名に「Podcastの質問」と入力し、コメント欄にご相談内容を記入してください。ご希望のペンネーム、匿名希望の方はその旨を記載してください。ウェブサイトはwww.rie.londonです。ご連絡をお待ちしています。
Podcast: Play in new window | Download
Subscribe: Apple Podcasts | | More
関連