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通訳と翻訳、どちらを選べばいいのか決められない?

イギリス在住通訳者の平松里英(rielondon)です。

通訳と翻訳どちらを選べばいいか

FIFAワールドユースサッカー大会(U-20 W杯)が始まりましたね!日本代表チームは初戦で南米チャンピオンのエクアドルと対戦し、オウンゴールで先制点を取られながらも1点を奪取し、1ー1で引き分けと健闘しました!次の試合も楽しみです♬

今回は「通訳と翻訳、どちらを選べばいいのか決められない」という人のために書きっこすることになりましたので、早速書いていきたいと思います。

通訳と翻訳、どちらを選べばいいのか決められない?

語学が得意、語学を生かした仕事がしたいと思ったらまず思い浮かべるのが通訳と翻訳、この二つの仕事ではないでしょうか。どちらも語学を使う仕事に違いないのですが、訳すという共通項があるものの、それ以外はかなり違います。

英語が得意だったり、他の外国が得意な人なら最初に思い浮かべる職業ということで、私も最初は「さて、どんな仕事ならできるか。(離婚後すぐに)キャリア無しの自分でもアプライできそうな仕事は?」と考えたとき「人よりできることと言ったら英語かなぁ、じゃあ翻訳とか通訳とか、その辺を探ってみるか…」そんな感じでした。

ただ、英語ができれば通訳も翻訳も、語学さえできればできると思っていたわけではありません。そのとき既に、ほんの手伝い程度ではありましたが、翻訳をしたことはありましたし、通訳も博士課程の研究員の手伝いをしたことはあったので、英語ができることと通訳や翻訳をすることは一緒ではないことは知っていました

だた、世間では広く誤解されています。実際はそうではないのに、語学ができればすぐに翻訳ができる、通訳ができるという誤解が蔓延している。残念なことです。

翻訳一つを取っても、学校の英語の授業や宿題でやった「訳す」ことと一緒にされている気がするのですが、あるいはその延長くらいに思われている気がするのですが、どうでしょうか?

英語好き、外国語好きなら通訳者や翻訳者になれるという誤解

日本では外国語の授業(英語)は、中学・高校や大学の英語の授業で、英語の文章を日本語にする文法訳読法。訳読式教授法・文法翻訳法…日本における外国教育といえば長年これだった(というか、今も?)『蘭学事始』やラテン語などを読み解こうとするのならともかく…。

仕事の進め方から訳す量、質まで、プロとして翻訳をするとなると違います。他の翻訳のレビュー、校正や校閲を頼まれたとき、学校の英語の授業で先生に当てられて訳したようなレベル😰の翻訳に出会うことも。少なくとも、基本的なところは押さえてから仕事を受けるようにして欲しいものです。

が、免許がないと開業できないわけではないので、基礎の周知徹底がしづらいことも事実です。ですが、長い目でキャリアを考えた際に、基礎・基本を押さえておくことで救われることが多いし、学びが見過ごされる率を低下させる、学びの歩留まり高められると思います。

言い換えるなら、1を聞いて10を知るような学びか、10を聞いても1しか成長できないかの違いです。近い将来、仕事のあり方自体が大きく変わっていくとしてもこの部分は変わらず、基礎が身についていない人は伸び代が保てない(すぐに伸び悩む)のではないかな、と思います。

翻訳に向いていると思うタイプ

私が「翻訳に向いているな」と思うのは、メールにせよ他の文章にせよ、読み込みがしっかりしている人。そして、とりあえず文字を見たら読むくせが付いているような人ですね。読書が好きで、ことばに関心がある人

ここで言っている「ことばに関心がある」とは「語学が好き」とはます。ことばにこだわりがある、どういうことばを用いたらいいのかじっくり考える、調べる。そういうことが苦でない人、好きな人でしょうか。句読点まで「テキトー」にではなく、ちゃんと意識的に使うようにしているような人のことです。

通訳者は、翻訳だけをやっている人に比べると、文字・文章の読み込みが浅い傾向がある気がします。※個人差があります。

以前、あるイギリス人の翻訳メインの同業者に「本当に通訳者って(文章をじっくり)読まないと聞くけど、本当に読まないんだね!」と呆れられてしまったことがあります。だって、これツイッターだったんですよ。スマホで見ていたツイッターのレスポンスなのに、長いんだもの印刷物を読むようには読み込みませんよ!とは、私のまったくもって勝手な事情であることは百も承知で開き直り💦

そう、翻訳者が書くものはメールも長〜い

文章を書くことが呼吸をするようにできるのでしょうね。文章を書くことが苦じゃないから。彼らは語彙も豊富だし。素晴らしい。でも長い(笑)

優れた翻訳者になるために必要な読解力、国語力

ブログではない「ふつうの文章」の読解力とでも言いましょうか、主旨の取り違えとか、枝葉末節の読み込みが浅い人が多くなりました。翻訳者とか通訳者ではなく、それ以外の人たちとやり取りをしていて思うことです。

ブログなどネット上の文章は、読み手が読みやすいように工夫されていて、太字やフォント、ひと段落に入れる行数など、読み手がゲンナリしないように気を配ることが常識になっていると思いますが「ふつうの文章」(普通に書かれたブログ以外の文章)は、そのような工夫はされていませんね?

もちろん世に出るものですから、複数の人に目を通されていますし、書きっぱなしということは流石になくて💧レイアウトとか色々と整えなければならないのですが、ひと段落3行だけなんてことはあまりないし、ブログとは違う。

ブログは読むけど、それ以外はあまり読まないなんて人は文章(本)の読み込みをスポーツの基礎練習「走り込み」のように丹念にやる必要があるかも知れません。

メールで、一文を長くせず、誤解のしようがないように推敲して送ったものでも、それに対して送られてきた返事を見ると「一体どこをどう読んだらこうなるのだろうか?」と思うような返答が返ってくることがあります。

誤解されている、あるいはスルーされてしまった重要な部分だけを書き直して、別のメールで送り直してはじめてその部分の返答が返ってくる。そんなことが増えました。これは、洋の東西を問わず発注者に不信感を抱かせるので、直ちに改めるべきポイントですので少しでも思い当たる節がある人は気をつけましょう

ただ、こういう人は、困ったことに十中八九自覚がないと思います。ですが翻訳には向いていないんですよね・・・💦

そ・し・て

人の話を聴くときにもそうなる人は、外国語が話せたとしても、残念ながら通訳にも向いていません😭

そう考えていくと、結局のところ、国語力なのかもしれませんね。「あれ?これって何か違うかも。これだと意味が通じないのでは?調べてみよう…」というような感覚を持ち合わせていないと辛いです。

あと、プロでやっていくには量をこなさないといけないので、スピードとか、効率を含めて自分なりのやり方を見つけて、量がこなせる人。体力や集中力もこのなかに含まれますね。

私もときどき翻訳の案件を受けるのですが、私の弱点というか欠点を晒してしまうと「飽き」があります。飽きちゃう。飽きると精度が下がるものなので、休憩を入れないといけなくなります。ここを無理に押し続け、作業を推し進めていくとミスが増える。

(そうじゃない人もいるのかも知れませんが、私はそう感じます)

翻訳をやっていると、食べても食べても同じ味…みたいな気になることがあります。

samey ということばがありますが、まさにそんな感じ😅

どこまでいっても同じ味、どれだけ食べても減らないものを食べているような気分になることが・・・。こんなことを言ったら仕事が来なくなっちゃうかしら・・・。

いやあ、1000語や2000語程度のボリュームなら良いんですよ。

でも、1万語を超えるような案件も珍しくなく、ウェブサイトの翻訳でも語数が多いのですが、さすがに一週間以上朝から晩までで、しかもコンスタントに進めていかないと進まないのでやるんですが、飽きる。だから翻訳作業には「飽き」って大敵だと思っています

この「飽き」とどう付き合うか。
そう!「飽きのマネージメント」が重要なんですよね。

はなさんはどうやって飽きと克服しているのかしら。。
きっと、この記事を受けてリブログでコメントしてくれると思います。
なんてリクエスト、リクエストw

私がどうして翻訳ではなく通訳を選んだか?

では、私はどうして通訳を選んだか、についてお話ししたいと思いますが、先に書かせていただいた「飽き」問題も関係なくはないのですが、基本的に人に会うのが好きだから。

好きというか、人と会うことが嫌いじゃない、としておきましょうか。一人の時間も好きだし、大切なので。

コンピューターやタブレット、スマホでもそうですが、これらを前にするとあっという間に時間が過ぎてしまい、結果的にダラダラとエンドレスに作業をしていたなんてことありませんか?

私もこんな経験が少なくないので(反省)否が応でも場所を移動しなければならない、とか、誰かに会いに行かなければならないといった約束で、ある程度強制力がある仕事の方が、テンポがあってやり易いっていうのもあります。

あとは、もともと旅行が好きなので、出張があまり苦になりません。場所が変わると気分転換になるし、刺激になります。毎日お客さんが変わったり、話題が変わることも苦ではない。どちらかというと「いつも同じ」が苦手なので、仕事中と前後のオンとオフがあることも、メリハリがあって好きです。

現代の翻訳の仕事はコンピューターに向かい、ほとんど外に出ずに作業しますが、通訳の仕事は毎回ちがうクライアントに会い、毎回ちがう現場に出向きます。

翻訳者も、昔は調べ物のために国会図書館まで出向いたりそれなりに外に出る必要もあったか思いますが、今ではもっぱら翻訳は家で過ごす時間が多いのではないかと思います。(案件によっては、今でも図書館へ出向いたりされているとは思いますが)

反対に、通訳は外にいる時間が多いです。なかでも出張が続くと、着替える服が足りなくなるほど、家事から遠ざかることも。今後は遠隔通訳が増えて、逆転とまではいかなくともバランスが変わってくる可能性はあります。

通訳の仕事では、今日はここ、明日はあそこ、明後日は…と外出しっぱなしになるので、出かけるのが嫌いな人、できるだけ家にいたい人、不在中の段取りも含めて移動が苦手な人には向いていないかも知れないですね。

翻訳者と通訳者の仕事場

翻訳の仕事は、自宅なので通勤の必要がなく煩わしくなくていい。その反面、自宅という自由がきくスペースでコンスタントに作業を進めなければなりません。また、上司も同僚もいなくて煩わしくなくていい分、人と会うことが少なく、孤独に陥りがち。何分にも時間が自由なので、スマホなどの誘惑、家事などの仕事以外の用事も頭をよぎります。

家事など、仕事以外の用ももちろん済ませなければならないのですが、翻訳の締め切りに間に合うように時間行動も管理しなければなりません。自律性、セルフコントロールスキルが必要になります。

じっとしていられない、気が散りやすい、計画性がないという人は、締め切りが守れなくなるリスクが高いので、まずはこの部分を見つめ、改善・向上させるほうがいいのかも知れません。いきなり翻訳の仕事を始めると大変なことになるかも知れないので。

たしかに翻訳=仕事以外はすべて犠牲にしてしまう、というやり方もあるにはあります。わたしも経験があります💧 でも、これはとてもサステナブルなやり方とは言えないので、メリハリを付けた生活パターン行動指針あたりを、普段から考えておいた方がいいかも知れませんね。自戒を込めて言います

通訳と翻訳、両立している人はいる?

私自身、通訳と翻訳の両方をやっていますが、バランスとしては通訳の仕事が圧倒的に多いです。両立というと、半々か、それに近い割合で両方ともキャリアとして構築できているかどうかかな、と思うのですが、どうでしょうか。他にも翻訳も受ける通訳者を知っていますが、通訳も受けている翻訳者はいるのかどうか。

イギリスに住んでいる同業者のなかには、翻訳がメインで時々通訳もする、翻訳がメインで通訳をする逐次通訳しか受けない人など、ぼちぼちいる、という感じです。ただ、日本にいた時は、翻訳をしている人のなかで「通訳もやる」という人は、私のまわりにはあまりいなかったように思います。

これはなぜでしょうか。

私が考えるに、通訳でも翻訳でも、両方とも半々に受けようと思っても社内通訳・翻訳さんでない限り難しいのではないかなあ、というのが率直なところです。翻訳の仕事は上で触れたように語数の大きな案件を受けると、それだけでしばらく手が塞がってしまいますから、しっかりとした準備が必要になる通訳案件などは受けづらいと思うんです。(すべての通訳案件が同等に準備負荷がかかるわけではありません

逆に、通訳案件で何日も準備にかけなければならないことを考えると、よほど先に締め切りが設定されている案件以外は翻訳案件は受けにくい。朝問い合わせが来て今日の午後に納品して欲しい、とか明日までに欲しい、なんていう翻訳案件は珍しくなく、こう言った急な翻訳案件はまず受けられません。

まあ、そこまで急な案件は、料金だけでなく他の条件も良くない傾向にあり、それもお断りする理由の一つではありますが…。

通訳をやろうか、翻訳をやろうか迷っている人は、自分の性格ライフスタイル現在の人生ステージ(小さい子供が複数いるとか、ペットがいるとか、夫がいるとか。ペットと夫が等価か、とツッコミが来そうですが!)

このあたりを整理してみて、どちらが合っているか、また両刀使いになりたいなら、段階的に、スクールに通ったり、コースを受けたりしてそれぞれのスキルを計画的に構築していくと良いと思います。

私も、会社勤めをしながら、コースを受けたり、スクールに通ったりしました。やはり受講してよかった、勉強になった、役立ったと思うことが多いです。

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