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通訳料金と諸費用について

イギリス在住通訳者の平松里英(rielondon)です。

お問い合わせいただく時に、いつもまず最初に訊かれるのが、

「おいくらですか?」

このように料金を訊かれても、案件により事情が天と地ほども違うので、一口に「定価はいくらいくらです」と断言することが難しい。

でも、それでは依頼できるかどうか判断できないのも事実だと思いますので、少しでも目安になればと思い、通訳料金とそのほかの諸費用について解説したいと思います。

料金は「全日」と「半日」の二段構え

通訳料金は、全日料金と半日料金の二段階が一般的です。人により9時間や7時間に設定している人もいますし、半日の拘束時間を3時間までとしている人もいます。普通は全日は拘束時間で8時間まで、半日は拘束時間で4時間までとする通訳者が多いです。(私もそうです。)

半日とは業務開始から終了までの一連の業務が4時間以内におさまる場合を指します。私の場合は半日料金はお昼をまたがない場合にのみ適用させていただいています。拘束時間が4時間以内に収まっても、12時あるいは13時までに終わらない、あるいは12時前に開始する場合には全日扱いとなります

例えば10時から14時までの案件だった場合、拘束時間は4時間なのですが一日の真ん中の時間帯なので、午前にもう一件別件を受けたり、あるいは午後にもう一件他の案件を受けることができないからです。

仮に、移動時間が片道1時間だったとしましょう。そうすると家を遅くとも9時には出なければなりませんし、終わってからすぐに帰ったとしても15時に帰宅することになります。朝9時に出て3時近くに家に帰ってくるとなると、この日にもう1本別件で半日の問合せが来ても入れたくても入れられないことになります。

反対に、午前中9時から11時までのミーティングだったとします。そうすると遠くなければ次の現場まで移動することができるので、12時か13時からなら次の仕事を入れることができます。

半日料金はこのように同じ日にもう一本仕事が入れられるような時間枠で入れられるときに適用されるものなのです。

なぜプロの通訳者は時給で課金しないのか?

時折、1時間当たりの料金をお問い合わせいただくことがあります。基本的にプロの通訳者は時給ベースでは仕事をしません。なぜかと言うと、会議の時間だけで通訳の仕事が終始するわけではなく、準備時間も加味して考えなければなりません。

例え業務が30分と短かったとしても移動時間や事前の準備時間、準備に手間ががかかっているのです。

半日料金のところでお察しいただけたかもしてませんが、ミーティングがたとえ30分と短かったとしても、まず、そのために往復で移動しなければなりませんし、その案件のための準備が必要になります。

準備が30分で終わることなどまずありません。数時間あるいは数日かけて準備しますので、時給換算ではとても割に合いません。ライターなら、リーディングタイムに対して課金する慣習もあるので、その考え方も「あり」かと思いますが、かくして通訳料金は「時間あたり」ではなく、「全日料金」と「半日料金」のうちのどちらかとなるというわけです。

※海外出張案件には半日オプションはありません。

全日料金と拘束時間

全日料金は業務開始から拘束時間8時間まで。業務開始はミーティングの開始時刻ではなく、現場の集合時間です。例えば、9時からミーティングの開始で、8時半に現地入りを要請された場合、8時半が業務開始時間です。

ここで一点注意していただきたいのが、全日の拘束時間8時間のなかに、お昼休憩の1時間が含まれていることです。つまり実働が7時間までということなのですが、拘束時間が8時間でも、止むを得ず休憩時間が30分など短くなり、結果的に実働時間が7時間30分など、7時間を超えた場合には延長料金の対象となるので、注意が必要です。7時間30分の通訳実働時間の場合、最後の30分が延長時間の対象となります。

延長料金の算出法ですが、基本的には以下の方法で算出します。

同意した全日料金÷8×1.2525%増し)

つまり、

全日料金が800ポンドなら1時間あたり125ポンド、30分あたり63ポンド です。

できるだけすっきりシンプルな金額にするために、端数は繰り上げ、あるいは切り捨ててることが多いです。

お支払い期日について

初めてのお客様には、通訳料金の全額あるいは半額の前払いをお願いしています。リピーターのお客様は、請求日から30日以内にお支払いをお願いしており、お支払いの際の振込手数料はお客様のご負担となります。

お支払い通貨について

表示されている料金はすべて英ポンド建てになっておりますが、お支払いは英ポンドでも日本円でも可能です。日本円でお支払いいただく場合は、業務終了日あるいは請求書発行日のレートを採用させていただき、ポンドから換算して請求させていただくことになります。

初回のお客様など前払いが発生する場合は、御見積書または請求書に発行日のレートをもとに記載させていただきますので、そちらの金額をお振込みいただきます。

実費諸経費について

  • 実費諸経費(航空券・ホテル代)について

宿泊費、航空運賃、その他移動費は通訳料金に含まれておりません。航空券代やホテル代の立て替え精算は、金額が大きくなること、回収(精算完了)までに数ヶ月に上ることからお断りしています。

  • 出張手当移動時間拘束料金(長時間拘束)について

宿泊を伴う出張業務の場合、一日3食すべてのご提供がある場合を除き、一日あたり 100 ポンド の出張手当(食事手当)と移動時間拘束料金(全日料金の25%)を申し受けます。業務当日に移動が発生し、移動時間が片道1時間以上発生する場合が当てはまります。

例えば、6月1日 9時から17時の通訳業務、移動開始が朝の6時半で、帰宅が19時半の場合、移動時間だけで5時間費やします。この場合は、同日通訳業務当日)の移動拘束料金として通訳料金(全日)の25%が適用されます。

  • 移動拘束料金について

海外出張など、前日に移動したり、業務終了後、移動のために翌日が移動日になった場合は、移動日の拘束料金として、それぞれ通訳料の半額相当(50%)を申し受けます。

例えば、6月1日の業務だとします。そのために、前日である5月31日に移動し現地入り、6月1日に通訳業務当日、6月2日に現地を出発し帰宅した場合、前日である5月31日と業務翌日(後日)の6月2日が移動日に当たり、それぞれに通訳料金(全日)の50%ずつが適用されます。

移動日が二日間=通訳料金1日分に相当します。

会議通訳に関する注意点

  • 通訳体制(人数)について

同時通訳の場合、通訳者は話し手の話を聞きながら訳すため、極度に集中力を必要とする、難易度の高い作業です。そのため、一人で長時間行うことはできません。1回の訳出は15分~20分が限界となり、通訳者は15分程度で交代しながら業務を遂行します。

つまり、2時間の業務でも2名体制、長時間や連日の業務であれば34名の通訳者が必要となります。

  • 通訳設備について

同時通訳のブース・機材など設備が別途必要となります。現地調達や遠隔同時通訳サービスについてもご相談に応じますので、お気軽にお問い合わせください。

簡易通訳ブースおよび音声設備の設置などを行う会社に御取り次ぎ、ご紹介することは可能です。それ以降の調整は別途で行っていただくことになります。

  • 遠隔同時通訳サービスについて

遠隔同時通訳は、GoToMeetingZoomなどのミーティングプラットフォームとは異なります。当方では、遠隔同時通訳サービスを行えるプラットフォームとして、KUDO あるいはInterprefy に対応しており、いずれかのプラットフォームを経由しての通訳サービス提供が可能です。

プラットフォーム利用および料金につきましては、通訳設備の項と同様に、別途で遠隔同時通訳会社(上記に各社リンクを載せてあります)と調整していただくことになります。いずれの会社にも取り次ぐことは可能ですので、関心のある方はご連絡ください。

キャンセル料について

御見積書あるいは契約書にご署名いただき、その時点でご予約の確定となります。確定後はキャンセル料が100となります。キャンセルの段階で経費が発生している場合には、そちらもキャンセル料とともにお支払いただきます。

キャンセル時点で、当日まで3ヶ月以上ある場合には、柔軟に考慮させていただく場合もございますが、確定後は他案件をすべてお断りしております為、キャンセル料100%とさせていただいております。

仮予約について

当日8日前までに限り、通訳者のスケジュールを仮におさえることを指します。「日程は確定していないが、念のため通訳者をおさえておきたい」という場合にご利用いただけます。言い換えると、当日7日前からは仮予約はお受けできません

当日から平日換算で逆算して7日を切ってから確定となった場合には、準備のため確定後の日数(7日ないし6日など)を準備に充てるため、日数×準備費用(全日通訳料金)がかかります料金の節約のためにお早めの確定をお勧めします‼︎

また、仮予約中に同じ日程で別件の打診が入った場合には、予約の意志確認のため、ご連絡を差し上げます。ただし、別件が確定を急いでおり、おもに時差の関係で、止むを得ず、返信を待たずして別件が確定してしまう可能性もあります

レシートなど確証類について

航空券・ホテル代ともにお客様に手配と事前のお支払い手続きをお願いしております。陸路交通費に関しましては、事前にお見積もり段階で同意、固定させていただき、たとえ当日近くなり金額が変動(上昇)した場合でも値上げせず、自己負担のリスクを負うため、確証類の提出はお断りしております。

通訳業務のみならず、事務手続き、御見積書の作成などすべて一人で行っております。その為、誠に勝手ながら、細かく確証類を取り揃え提出するとなりますと大変時間を要します為ご容赦いただいております。

電話・ビデオ会議通訳のご依頼における注意点

電話通訳およびビデオ会議(テレビ会議)の通訳の場合は、逐次通訳になります。話し手の発話のあと通訳が話すため、実際の内容の2倍程度の時間がかかります。たとえば、通常1時間かかるミーティングであれば、通訳を介すと ほぼ 2 時間 必要になるということです。

つまり、ミーティングをあらかじめ1時間に設定したとすると、実際の会議は30分程度と短くなることを意味します。その点を考慮し、ミーティングの時間設定をしていただければ助かります。

お見積もりの依頼、料金やサービスについての質問は「お問い合わせ」よりお寄せください。

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