こんにちは。イギリス在住会議通訳者 の平松里英( rielondon )です。
先週に引き続き、、通訳を目指す方からの質問にお答えします。
イギリスのEU離脱によって通訳のお仕事がどのような影響を受けているか、またビザサポートのお話し、お給料のお話しなど、実際にお仕事をするうえで、とてもためになるお話しが盛りだくさんですので、ぜひお聴きください!
この番組ではイギリスやアメリカの英語表現や現地での様子についてご紹介いたします。
また、英語の勉強に関するご質問やご相談を受け付けています。
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こんにちは。ロンドン在住会議通訳者の平松里英です。
先週、先々週に引き続き通訳関係のお仕事に対してご相談を問い合わせでいただいたのでそちらの方を答えさせていただいいてるんですけれども、Brexitによるお仕事の影響はありますか?っていう。
翻訳の仕事は俄かに増えてるみたいですよ、そういうわけで。訳さなきゃいけないことが多いから。他の言語の人なんかも多いです。特にヨーロッパ言語の人。これEU離脱の話なので。たぶん多いんですけど。
日本語に関しては特には。私が実感がないだけかしら。まだ起きてないですから。離脱してないですからね。
ただ日経の王手の企業が要はヨーロッパのヘッドクオーターを、大陸の方に移したりとかしてる。そういう動きとかはあります。Brexitによるお仕事の影響、そうですね、日経企業に対して、例えば法律事務所がセミナーをやりますっていうんで通訳のお仕事頂いたりとかはありますよね。
何が変わるのかとか、ビザなんかもどういう風に変わっていくのかのようなことをセミナーをやるんで、説明するので通訳をお願いします、みたいなのはありますけどね。
あとはもう1つ質問としてこちらであるのが大学のコース。先週大学のコースの話をしましたけど、フルタイムとパートタイムとありますけどっていう話で。
「ビザサポートのあるお仕事がロンドンにありますか?」
ビザサポートはね、厳しいと思います。一言で終わってしまいましたけど。
厳しいってなぜかっていうとですね、ビザが年々厳しく、難しくなってるってのもあって。難しくなることはあっても容易になることはなくて。っていうことがまず往々にしていえることと、駐在の人たちでもビザの更新が難しくなってるんですね。
最初の3年は取れるのかな?2年ないし3年だったと思うんですけど、最初のビザは取れるんですけど。そのあとが、要は会社からの事例で来ているのに、仕事ないわけじゃないですよね。こちらで安定しているのに、それでも更新のビザが難しいとかって聞いたことがあるので。
そうですそうです。そこでもうスポンサーなしの状態で、仕事でサポートしてもらおうっていうのはかなり難しいですね、と思います。
私がこちらに来た頃は、11年〜12年前ぐらいに申請してたんですけど、オーストラリアにある独立系のビザ、特別移住ビザってポイント制なんですけど、それがあったんですよイギリスにも。
うん、で、学歴だったり年齢だったり仕事だったり、あと専門職なのかとか、そういうようなことからポイントが付いていって、それがある一定の点数を合計して越えていた場合には申請できる。下りるっていう可能性は必ず約束されてないんですよ。確約されてないですけど、ビザを申請することができる。私はそれで来たんですね、イギリスに。
こういうパターンも前はあったんですけど、それなくなってしまったので。
そうそう…大学院に行ってそのあと1年残って定住できるようなビザに移行していくっていうスキームもあったんですけど、それも多分ないと思うんですよね。どちらかというと締め付けの方向なんで難しい。なんかあんまりいい話っていうかね、励ましてあげるようなことがここに関しては言えなくて申し訳ないんですけど。
あとお給料。通訳のお給料の相場を教えて欲しいって。これはね、お給料に関してはどの通訳をやるか、どの通訳ってのは先週もお話ししたDPSIとか。お給料の相場、レートの話だと思うんですけど。これは例えばコミュニティ通訳だとかそれ以外の通訳なのかによってかなり料金、すごく違いますね。
要は先ほど私がコミュニティ通訳ってDPSIのPSI、Public Service Interpetingと全くガチで仕事をしないって話をしたと思うんですけど、Public Service Interpetingの方はPublic Serviceっていうだけあってお金の出所が国だったり自治体だったりとかするんですけど、コミュニティ通訳っていうとそれは場じゃないですか。病院だったり警察だったり、相手がインバウンドできてる外国人の人。それが、要はお金を払う人が国だったり個人だったり企業だったり、それを関係なくコミュニティ通訳って呼ぶんですけど。Public Serviceの場合はちょっと違うんですよ。法廷なんかにも民事訴訟とかだったら企業同士だったりしますよね。そうするとお金も企業が出すじゃないですか。というといわゆるPSIじゃないんですね。みたいな。だからそれによってかなり相場が違うんですね。
うん。経験によってもかなり違います。
料金は一般的にはPublic Serviceの方が低くて、会議通訳とか、会議通訳の中でも料金がちょっと高いところと、それもないところもありますけど、かなり差がありますね。
それこそ何十ポンドっていうところから何千ポンドみたいな話ですよ。
うん、違います。まあ例えば1日8時間に対して三千ポンド取ります、っていう人がいるかはわからないですけど、でも千ポンド以上取る人いますね。
一般的かとか平均的かっていうとそんなことはない。でも平均はすごく取りづらい。平均取っても、っていうか中央値を取っても意味がないです。
うん。あとね、通訳者になるバックグラウンドっていうのもあるので。ツアーガイドのお仕事をしていてブルーバッジの人だったりするんだけど、通訳もやりますよみたいな人だと。いわゆる通訳訓練受けてなかったと、そういう人は料金違うんでしょうね。
そうそう。料金に関しては具体的に申し上げられないのは隠してるわけじゃなくてものすごい開きがあるんですよ。だからその辺が難しいですよね。
そう。質問としてはそんな感じなのかな。
ご質問いただいたのは、この方は今ロンドンに住んでらっしゃる。
で、大学院で通訳のコースに行こうかな〜とか思ってて。これまではっていうと日本で通訳学校に通ったことがある。簡単な通訳とか社内通訳とかだったら経験がありますとか。社内通訳じゃないな、社内翻訳。社内翻訳っていうのも言葉にするとあれですけど社内なら社内で、翻訳者ってポジションについてたのかどうかわかんないですよね。会社の中でちょっとこう「このメール訳して」とか、少し訳してって言われたのかもしれないし。なかなかその辺がわからないんですけどね。
翻訳なんかもやっぱりきっちり押さえておかなければいけないところがあって、それなりのコースだったり。
受けますよね。はなさんなんかも絶対そうだと思うんだけど。
約束事ってありますからね。英語がわかるからとか現地の言葉がわかるからすぐできるって思われがちだけれども。
その辺がかなり違うなと思いますね。といったところでしょうか。
この番組ではみなさんからの英語の勉強に関するご相談や質問を受け付けています。番組内でお答えしていきますのでお気軽にどしどしお寄せください。
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